首席

そういえば、この前「首席って何をするんですか?」と聞かれたんですが、うちのオケの場合、今のところ首席は「出席のいい人」という意味でしかないです(笑)。
実際は、パートの演奏をまとめて、技術的に引っ張るという役割があるのですが、今のところそういう役割を担ってもらってはいません。
アマオケの場合、こういう役職って凄く難しくって、やる気が単にあればいいか?と言うとそうではなく、やっぱり周りが認めるコンセンサスみたいなものがないと、本人だけが空回りしてしまったりすることもあります。
そういう役職に就くと気軽には休めなくなるし、楽団に対してある程度プライオリティを持ってもらわないとならなくなります。つまりは「義務」の部分が増えてしまうんです。
だから、凄く技術があるのにそういう役職を一切断る人もいます。純粋に音楽を楽しむ為にはそういう気持ちになるのも分からないではないです。
本当は技術があって毎週練習に出てくれる人がいれば何の問題もないのですが、なかなかそういう人っていないんですよ(号泣)。
ただ、合奏初心者の多いヴァイオリンパートはある程度の技術的なフォローが必要だと思っているのも事実です。
よく言われるんですが、「トレーナーは入れないんですか?」と。
トレーナー入れてもいいんですが、まずはお金がかかります。そしてトレーナーが来る以上ある程度の出席義務は出来るし、ある程度の練習義務も生まれます。それを受け入れる土壌が今のうちのオケにはないというのが私の答えなんですね。
いつも書いているように、何かを実行して劇的に改善するような魔法の方法はないと思っています。だから、少しずつ出来ることをやっていこうと思っています。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

木管五重奏

今日は木管五重奏の練習をしました。私はオーケストラの基礎力を作る為に「読譜力」というのをなるべく多くの楽団員につけて欲しいと思っています。何故かと言うと私自身楽譜が読めなくてとても苦労したし、今もしているからです。
楽器を演奏する時に楽譜を読むのは当たり前なんですが、これはある意味記号で書いてあるので、人によって楽譜を理解するレベルには差があるんですね。楽譜が最初からよく読めて理解が早い人は、練習の時間が短くて済むわけです。時間が短ければ色んな曲が楽しめるわけです。
読譜力をつけるには色々と方法があるんですが、手っ取り早いのが「強制的な初見演奏」です。とにかく初見をいっぱいやって、やって、やりまくるんです。習うより馴れろなんです。
ところが、大人なもんですから(子供でもそうですが)「プライド」があって「出来ないことが恥ずかしい」わけです。でも、出来ないからと言ってやらなければいつまでも出来ないんで、強制的にやるのがいいんです。
恥をかいて汗をかいて、それでも楽譜に食らいつけば、それだけ読譜力がつくんですね。
今日の木管五重奏も、まずは初見。初見演奏でそれぞれの人がどれくらい力があるかを見せてもらいました。あとはそれを個人にフィードバックしてアンサンブル力を高めて行けば、オーケストラで演奏した時に生かされるんですね。
とはいいながらも、単純に室内楽楽しいですよ。楽しくないと練習続かないですもんね。
そして、本番の合奏も今日は熱が入っていてよかったですね。雨の日に練習に来てくれる人はやっぱり合奏に対する意識が高いんですね。楽章毎の練習は11月まで続きますから、じっくりゆっくりやって行きましょうね。

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BPO第61回練習報告 2007年09月29日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)Aプログラム

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 2番出口地上 道灌山方面集合
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 管分奏(室内楽やります) 弦楽器の方は第2音楽室使えます。
13:50 ミーティング(ここから遅刻になります)出席のこと
14:00 合奏開始(順番は未定)
    ベートーヴェン 交響曲3番4楽章
    モーツアルト 皇帝ティートの慈悲序曲
    ハイドン 交響曲101番2楽章
    メンデルスゾーン 結婚行進曲
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者34名(うち食事会参加者13名)

ミーティングの連絡事項
・11月3日は練習お休みですが、文吹へ出張したい方は事前に申し出てください。
・11月10日は文林中学校が使えません。現在場所を探し中です。
・合宿の日程が決まりました。08年3月21日(金)から23日(日)まで千葉の岩井で行います。スケジュールこじ開けておいてください。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「グルスケ」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・9月から合奏前の練習スケジュールが変わります。管分奏、室内楽など週によってメニューを変えますので確認してく出さい。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

本日の練習曲
1)モーツアルト  皇帝ティートの慈悲序曲
2)ハイドン    交響曲101番「時計」
3)ベートーヴェン 交響曲3番「エロイカ」
4)メンデルスゾーン 結婚行進曲

室内楽楽しかったですね。これからもドンドン楽しい練習やっていきますよ!by音楽監督

価値観の多様性

今日は楽団員に拉致されて神保町で飲んできました。
人数が少なかった声もあり、私に対する意見がいくつか出ました。それぞれがそれぞれの立場で色々な意見を持っているのは当たり前のことですし、それを私にぶつけてくれるというのは非常に貴重なことだと思っています。
言うまでもなく、楽団員が多くなればなるほど、意見の数は増えて行き、それを一つにまとめるのには困難が伴います。それが故に合奏では指揮者が必要なんですね。
しかし、今日のように楽団運営に関しては私は指揮者でいるときほどのイニシアティブを発揮してはいません。それは何かと言うと、楽団員に負担をかけたくない、ということと私が出来ないことはやらないという二つの考えに基づいているからです。
実際それでは立ち行かないのは分かっているし、100年続くオーケストラとしては私が死んでもしっかり運営できないといけないわけです。
一つ結論めいたことを言うと、私は皆さんが思うようなことはみんな分かっています。そうでなくてはオーケストラの代表は出来ないですよ。それを分かった上で、どういうやり方をどのタイミングでやるか、ということになると思うんですね。
それについてひとつずつ説明をしないので、不安に思うことがあるかもしれませんが、私は常に皆さんの思いを受けて、最善を尽くそうと努力しています。私自身の為にやっていることは一つもありません。
意見は違うのが当たり前、思いがいくつあっても出来ることは一つだけ。
うちのオケはまだまだ出来たばかりですから、未完成な部分、現在進行形な部分がいっぱいあります。私は多様性を否定しません。自分の思う最善が唯一の道だとは思わないでください。皆さんも多様性を享受した上で、厳しい目で私を見ていてください。

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BPO第107回練習報告 2008年09月27日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

17:10 ミーティング
17:30 合奏(映画音楽、くるみ割り人形)
20:15 合奏終了
20:30 完全退館
21:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者33名(うち食事会参加者23名)

ミーティングの連絡事項
・第4回定期演奏会は09年05月02日(土)練馬文化センター大ホールに決まりました。
・第3回定期演奏会が08年12月20日(土)ギャラクシティ西新井文化ホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、全ての楽団員は毎週月曜日までに「☆ぐるうぷすけじゅ~る☆」への登録を済ませてください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

見習うべきは友人の演奏会

今日は姉妹楽団の文京区交響吹奏楽団の演奏会でした。
私はいつも言っているのですが、演奏会を聞きにいくなら、絶対にアマチュアの演奏会がいいです。自分で演奏をしない人はプロの演奏会を聞きにいけばいいのですが、自分で何か楽器をやる人はアマチュアの演奏会に行くと、自分でもびっくりするほど色んなことを勉強できます。
いい演奏は勿論、ダメなこともひっくるめて全て自分の演奏に生かすことが出来ます(プロの演奏会に行っても意味がないということではないですよ)。
うちのオケも色んな意味で常識はずれなオケだと思いますが、文吹の演奏会もあらゆる意味でユニークです。独創的で創造的で抜群のエンターティンメント性があります。色んな点で欠点もありますが、それを補って余りある素晴らしい「演奏会」でした。
私は文吹の演奏会は4回目ですが、メンバーは毎回入れ替わっているにも関わらず、毎回着実に演奏としてのまとまりや音楽性に進歩が見られます。1年前はソロをとることが出来なかった奏者も立派にソロを張れるまでになっています。
こうした「楽団」としての積み重ねも見習うべき点です。
こんな素晴らしい演奏会が出来る楽団が姉妹楽団だなんてうちのオケは何と幸せなんでしょう。お客さんの中で感動のあまり泣いて帰った方もいらしたと聞きますが、あながち大げさではないと思います。
そして、出張で演奏してくれた、うちのホルン奏者を始め、ステマネ、司会、セッティング、受付、カメラのスタッフを手伝ってくれた方達、撤収を手伝ってくれた楽団員、聞きに来てくれた楽団員にも最大限の感謝をしたいと思いますし、とても誇らしく思います。
本当にいい演奏会でした(飲み過ぎたいいわけ(笑))。

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木管パート

今週はファゴットとトランペットに見学者が来てくれて、トランペットは初めて3本揃い、ファゴットも1番と2番奏者が揃うのは数ヶ月振りです。逆にオーボエが1本でしたが、とにかく管楽器パート、特に木管パートが揃うのはいいことです。
オーケストラの基本が弦楽四重奏であることは間違いないですが、オケに彩りと言うか色彩を施すのは木管4パートの役割だと思っています。その意味でもとにかく木管4パートのアンサンブルをしっかり作り上げるのが指揮者としての私の仕事だと思っています。
いままで、弦楽器の土台を作ることばかりを行ってきましたし、それはこれからも続けますが、その上に乗っかる木管パートのアンサンブル作りにそろそろ着手してもいい頃でしょう。パート員が揃ったので、これからはそういう練習もしっかり行っていこうと思っています。
因に早速ですが、来週は木管五重奏をやってみましょう。初見でどれだけ曲想をつかめるか、どれだけアンサンブル出来るか、それぞれのレベルに応じて練習してきましょう。
さて、エロイカですが、4楽章には随分難儀をしています。長さで言えば1楽章の方が大変ですし、曲想で言えば2楽章は手強いです。しかしこの素晴らしい変奏曲である4楽章はオーケストラとしての実力を試すように巧妙に精緻に作られています。
一番大切なことは「考えながら演奏する」ことです。ただ楽譜に書いていることをなぞって音を出しているだけなら、それは演奏ではなく、きれいな雑音です(笑)。演奏は表現です。
また、「変奏曲」は「アンサンブル力」が求められます。自分のことだけをしていてはアンサンブル出来ないんですね。スコアを読んで自分がどういうことをしていて、どこと絡んでいるのかは確認しておきましょうね。

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BPO第60回練習報告 2007年09月22日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)Bプログラム

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 2番出口地上 道灌山方面集合
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 弦分奏 管楽器の方は第2音楽室使えます。
13:50 ミーティング(ここから遅刻になります)出席のこと
14:00 合奏開始(順番は未定)
    ベートーヴェン 交響曲3番1楽章
    モーツアルト 皇帝ティートの慈悲序曲
    ハイドン 交響曲101番2楽章
    メンデルスゾーン 結婚行進曲
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者32名(うち食事会参加者18名)

ミーティングの連絡事項
・合宿の日程が決まりました。08年3月21日(金)から23日(日)まで千葉の岩井で行います。スケジュールこじ開けておいてください。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「グルスケ」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・9月23日は文京区交響吹奏楽団の演奏会です。ぜひ聴きに来てください。
・9月から合奏前の練習スケジュールが変わります。管分奏、室内楽など週によってメニューを変えますので確認してく出さい。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

本日の練習曲
1)モーツアルト  皇帝ティートの慈悲序曲
2)ハイドン    交響曲101番「時計」
3)ベートーヴェン 交響曲3番「エロイカ」
4)メンデルスゾーン 結婚行進曲

やっぱりパートが揃ってくると練習が充実しますね。中低弦のパート員強化策アイデア募集中です。by音楽監督

うちのオケ必要とする人

コントラバス奏者、なかなか見学に来てくれないっすねぇ。私は超楽観主義者なので、来年の第2回定期の「エロイカ」はコントラバス最低6人は見込んでいます。
根拠?そんなものないですよ。来てくれればいいなぁという希望的観測を含めて、まぁ2回目の定期には間に合わなくても、そのうち8人のコントラバス奏者がうちのオーケストラに入団してくれると信じています。
これは、ヴィオラやチェロもそうですし、今はまだ募集していませんが、トロンボーンとテューバもそうですし、どうしても必要なコントラファゴットについてもきっといつか出会いがあってうちのオケにメンバーとして入ってくれると信じています。
勿論、うちのオケは技術的には人に誇れるものはありません。でもそんな事を卑下するよりも、他のオケにないいいところがいっぱいあります。楽団員の仲の良さもそうですし、みんながそれぞれ社会人として尊敬できる人たちであるという点もそうです。
逆に言えば、大学生や高校生でもメンバーになって違和感のないオケであると言えます。実際に大学生は数人いますし、アメリカ人やフランス人のメンバーもいます。下は21歳から上は70歳を超えるところまで、女性が若干多いですが、ほぼ男女半々で、職業も様々います。
東京の人が多いですが、千葉、埼玉、神奈川とまんべんなくいますし、出身地は私の生まれた北海道から沖縄まで(アメリカとフランスも含めなくてはいけませんね)本当に色んな人がいます。
うちのオケのいいところは「音楽の多様性を認め合う」事です。これは下手くそに目をつぶってオーケストラごっこをする、という意味ではありません。下手くそはそれなりに指揮者から指摘を受けしごかれます。ちょっとは恥ずかしい思いもしますし、指摘を受ければ、どんな人でも「カチン」と来たり「ムカッ」としたりするものです。
でも、それはオーケストラが上手になる為、その人が上手になる為です。単一の価値観を押し付けて何かの型にはめようとはしません。ドの音しか弾けない人が来たら、その人にはドだけはきちんと弾いてもらうように求めます。弾けるドをしくじったら容赦なく突っ込まれます。
でも、出来ない事は「出来るようになろう」でいいじゃないかというのがうちのポリシーです。
上手にはなってもらいます。下手くそでいいです、という人はうちのオケでも必要としていません。下手くそだけど一生懸命頑張る、そういう人をうちのオケは求めています。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

3番目のパート

うちの楽団が管楽器に必要人数の1.5倍の定員を設けているのは、演奏会だけでなく、毎回の練習にきちんとパートが揃うようにという事からなんですが、実はもう一つ理由があって、将来的にロマン派にまでレパートリーを増やした時に必要になる「3番目の楽器」の手当という意味もあったんです。
フルートで言えば、ピッコロフルート、オーボエで言えば、コールアングレとオーボエダモーレ、クラリネットで言えば、バスクラリネットとEsクラリネット、ファゴットで言えばコントラファゴット。
ホルンのワグナーチューバやトランペットのコルネットやフリューゲルホーンは持ち替えで対応するとしても、木管楽器の3番目の楽器はなかなか簡単に持ち替えというわけにはいかないでしょう。
とはいえ、特にピッコロとコントラファゴットはかなりの頻度で交響曲に載ってきます。この最高音と最低音を担当する2つの楽器の重要度はもの凄いものがあります。
実際にはうちの場合、姉妹楽団の文吹がありますから、コントラファゴット以外はなんとかなると思いますが、オーケストラとしてはきちんと担当できる楽団員が欲しいところ。
最初にも書きましたが、うちの楽団は演奏会に出る事と同様に毎週の練習を大切にします。あまり練習に出て来られない楽団員がいるパートは、定員を増やします。演奏会にのれる部分は少なくなりますが、演奏会にのりたければ、練習に出てくる。
うちのオーケストラは楽器の上手な人よりも、練習に出て来る人の方が優遇されるんです。これは不変のルールです。

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