文京フィルのメディア戦略

こんにちは、指揮者のひともぢです。

コロナ環境下も半年を過ぎ、慣れて来たとも、飽きて来たとも言えるのかもしれませんが、それでもこの状態はまだまだ続くのではないでしょうか。

そんな状況下、練習に参加できない楽員もおり、毎回の練習は少ない人数で実施せざるを得ません。特に弦楽器の人数が少ないことのダメージは大きいです。

「どんなに良い製品でも知られなければ、存在しないのと一緒だ」という言葉があるそうですが、誰の言葉か忘れてしまいました。スティーブ・ジョブズだったかなぁ。

今年、文京フィルは楽団結成以来使っていたwikiからwordpressに公式サイトを移して、平成版から令和版にアップデートしました。

しかし、最近の若い人は、PCよりもモバイルだし、ホームページやFacebookよりも、instagramやYoutubeなのだそうです。このブログもどれくらいの人に読んでもらえるのかわかりませんが、ブログの購入者は2967人いて、ちなみにTwtitterのフォロワーは2961人とともに三千人弱の人にアプローチできるメディアに育って来ており、反対に、Instagramのフォロワーは145人、Youtubeチャンネルの登録者数は63人と圧倒的に貧弱です。

ある程度乱暴な理屈かもしれませんが、つまりはブログとTwitterのフォロワーが多く、YoutubeとInstagramのフォロワーが少ないということは、あまり若い人に情報が行き届いていないのではないか?という仮説が成り立つと思います。

先週の練習で撮影した素材を使ってこのようなYoutube動画を作ってみました。

確かに、今はオケの活動を活発にはやりにくいです。でもそういう時期だからこそ、社会人アマオケの楽しさを多くの方に知っていただいて、安心して参加していただきたいし、もし今は参加できなくても、コロナ禍が過ぎれば、見学に行ってみたいと思ってもらえるように、広報活動を活発化させて、攻めて行かなくてはいけないと考えています。

14年前から言い続けているように、アマオケは一部の好事家だけの高尚な楽しみではありません。もちろん楽器の習得は、大変に難しく、並大抵の努力では成し遂げられませんが、それでも楽しみたいと思う多くのアマチュア奏者、これから楽器を始めてみたいと思った初心者にとっての敷居を低くしたアマオケで私たちはありたいのです。

日本一下手くそなアマオケと言われても、それは事実なので結構ですが、そうではなく「日本一初心者に優しいアマオケ」であると、皆さんに知られるようになりたいと思っています。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

練習再開にあたって

6月に入り、緊急事態宣言が全国で解除されてから、文京フィルハーモニック管弦楽団は都内の施設で練習を再開しました。

楽員の中でも様々な考え方があり、練習参加者は全楽員の半分くらい、通常練習の2/3くらいのメンバーが集まっています。

国が平常の暮らしと言っているんだからいいじゃないか派と、第二派が来るようなことは控えた方がいいんじゃないか派と、多分それ以外にも様々な考え方があると思います。そうした中でなぜ練習を再開したのかについて書いておこうと思います。

2メートルの距離をとって合奏しています

まず、感染症にかかることは罪ではありませんし、謝る必要があることでもありません。これは間違い無いです。感染症は人に迷惑がかかるから、という風に「感じる方」がいるのは否定しませんが、そもそも論でいえば、感染症対策をしっかりやったかやらないかすらどうでもいいんです。

その証拠に、感染症対策をしっかりやっている医療従事者でも感染する人がいます。つまり、しっかり対策をしている人ですら感染するのですから、感染を防ぐことは相当難しいことですし、それは言われているように死亡率の違いやワクチン、薬の有無などありますが、風邪やインフルエンザでも同様だったわけです。

芸能人やスポーツ選手が感染したら謝罪をしていて、曰く「ご迷惑をおかけして」。それはそうですが、病気なのですから仕方のないことです。誰だって好きでかかっているわけではないのですから。それを「感染症対策もせず」と言って他人を叱責するのは、気分の問題であって、自粛警察やマスク警察のように行き過ぎた、正義の暴力がまかり通ることになるわけです。上述のように医療従事者ですらかかるのですから。

では、医療従事者ですらかかるのだから、一切家から出ない方がいいのだ、というゼロリスク理論を唱える人もいます。それも考え方です。危ないことは一切やらないで、外出もしない、人とも話をしない、オケの練習なんてもってのほか、という人もいらっしゃるでしょう。

その考え方は否定できませんが、そういう人はそもそも練習には来ないので、楽団が練習を再開しても、影響ないし、他人の行動を制限することもないです。

硬いフェイスシールドでは演奏しにくいので、こういう工夫もしています

問題は、結局のところ、練習はしたいけど、コロナは怖いという考え方です。

結論から書けば、それは「個人の感じる程度問題」ということに落ち着きます。

本当の意味での「感染症対策」ということであれば、練習のある土曜日だけ一生懸命やってもダメです。平日通勤電車に乗り、会社や学校へ行き、飲み会や会食をしている人はウイルスを保有している可能性があります。

リスクをゼロにしたいのであれば、そういう平日の行動すべてをアマオケが管理しなくてはなりません。平日一歩も家から出なかった人だけ、土曜日の練習参加を認めますw。このおかしな論理矛盾はメビウスの輪やクラインの壺のようなものなのです。

演奏しにくくても、フェイスシールドを着用して合奏します

では、上にも書きましたが、程度問題ならば、感染症対策なんて面倒くさいし、結局かかるかかからないかは運なんじゃないの?という極端なことを考える人もいるようです。しかし、それは間違いです。土曜日の感染症対策は無意味かというと、そうではありません。仮にウイルスを持っている人が参加したとした時に、感染症対策を行うことで、クラスター感染を防ぐことができます。

しつこいようですが、クラスター感染をゼロにしたいのであれば、接触をゼロにすることです。しかしそれが現実的でない以上、そこから先は「程度」問題ということになります。例えば、借りる練習会場や食事をするお店のルールに従い、さらに参加する各人が手洗いや消毒に努めることにより、感染のリスクは下げることが可能です。

そうしたことを全て考えた上で、「結局うちの楽団は何を一番大切にしているんだっけ?」ということを問うたときに、出てくる答えは、「練習とコミュニケーションを大切にしてきた」ということです。

あとで、コロナがいつか笑い話になった時に、または別の何かのせいで楽団活動が制限されるようになった時に、今回のことを思い出す意味で、今日のエントリを行いました。文京フィルは自分たちの価値観を守るために、楽員の多様性を認めつつ、今後も「できうる限りの感染症対策」を行なった上で、活動を続けていきます。

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新型コロナウイルス対策

指揮者のひともぢです。

ブログの更新がずいぶん久しぶりになりました。実はこの楽団を創設以来ずっとwikiを使ってサイトを運営していたのですが、ダサい!ダサ過ぎる!!と糾弾を受けまして、ブログで使っていたwordpressに引っ越してきました。

昨日、無事に引越しが終わりグランドオープンとなりました。嬉しくなってブログを更新しようと思ったのですが、色々勝手が違って戸惑っています。

戸惑うといえば、新型コロナウイルスです。私はクラシック音楽界の情報はほとんどTwitterから得ているのですが、プロアマ問わず、演奏会の中止する、延期する、配信にすると対応に追われているようで、その一方で、通常通り演奏会を実施する楽団もあるわけです。

こういう選択肢というのは大抵どちらを選んでも正解で、どういう考え方で選ぶのかが大切な訳ですが、今回のようにどちらを選んでも「不正解」という、まるで「コバヤシマルテスト」のような問題を、これから生きていく人間は解いていかなければならないのだと思います。

うちの楽団は、練習会場がなくなる、または鉄道、地下鉄が止まる、などの場合以外は原則実施。あとは楽員の自己判断に任せるという方針でやってみようと思っています。

自己判断が無責任だという意見もあるのかもしれませんが、私はむしろ、政府や、自治体や、例えば会社や、所属する楽団の決定に自分の行動を任せるのは嫌で、自分の行動は常に自分で決定して生きてきました。

アマチュアオーケストラは仕事でも生活でもなく、趣味の活動です。誰かを傷つけたり、迷惑をかけることなく、自分の頭で考えた行動をしていきたいと思っています。

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分奏についての話し合いとアンサンブル

今日は東京マラソンですね。私は5年前に東京マラソンに当選して5時間40分で完走しています。指揮者のひともぢです。

昨日の練習では、弦パートと管打楽器パートに分かれて分奏をどうするか話し合ってもらいました。絶対権力者である音楽監督はその話し合いには加わらず自主的に話し合ってもらいました。

先ずは、どうして分奏をするのか?目的は何なのか?そこをしっかり話し合い、その話し合いでは人の意見を否定しないこととお願いしました。

どういう結論になったのかの報告はまだですが、話し合い嫌いな人もいるし、無駄だだと思う人もいると思います。自分からは意見が言えない人もいます。

逆に話すのは得意だけど、人の話を聞けず自分の話ばかりする人、目的の話をしているのに手段の話におちいる人。

今の所、話し合いが上手くいってるかどうかわかりませんが、話し合いも技術なんです。やり続けるとそれが文京フィルのスタイルになり、伝統になると思っています。

オーケストラを自主運営するには話し合いは避けて通れません。一部の人が決めていいなら、今まで通り創設者で指揮者が決めますが、その人間がいるうちに、新しいスタイルを定着させたいのです。

人の話を否定せずに、他人の意見を聞いて、自分の意見と混ぜて新しいことを考え出すのはテクニックです。だから誰にでも習得可能です。

日本人は意見が違うとその人の人格まで否定するDNAがあるようですが、テクニックだと思えば簡単に習得できるものです。

やり続けていくうちに、出来るようになります。

さて、その後5月の室内楽の演奏会の練習になりました。みんなの前で発表して、演奏後に仲間からコメントをもらいました。

自分の演奏について、こうしたらいいという提案もなかなか、素直には聞けないと思いますが、これも大切な練習です。客観的な意見は個人練習の何倍も密度が濃いはずです。

特に弦パートは普段の合奏は複数人で弾いているのが、アンサンブルだと1人1パートで丸裸です。これをやることにより精神的にも技術的にも上達することは間違いなしです。

そのためには「考える」ことです。漫然と言われたことをただこなしているだけではダメなのです。

どうしてこの練習をするのか?何故出来ないのか?どうして、ああいうアドバイスをもらったのか?何をしたらいいのか?

目的意識を持って練習していく楽団をして目指します。

今日はいい練習が出来ました。

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ギックリ腰

指揮者のひともぢです。

練習時間をどう配分してどう練習するかについて、今までも時々やっていたのですが、楽員にアンケートを取っています。

オーケストラと言うのは難しくて、民主的にやればいいかといえばそんなことはないんです。わかりやすく言えば、例えば多数決で決めると人数が多いヴァイオリンの意見が常に通ることになるんです。

そうはならないように指揮者がいるんですね。

分奏をどうするか、その内容をどうするか、決める前に意見を聞いて、こういう意見があるんだ、こう思っている人がこれくらいいるんだ。ということを把握するにはアンケートは有効です。

さて、昨日の練習日は、午前中に千駄木小学校のジュニアオーケストラの練習をお手伝いしてきました。

月に一回、文京フィルのメンバーが小学生と一緒に練習をしています。

アマオケはメンバーが固定されてしまうと何年も同じメンバーと言うことがありますが、学校は毎年メンバーが変わります。1月から3年生が入部してきました。

今までの4年生、5年生が先輩として後輩を指導するのをじっと見守ります。

昨年まで頼りなかった子が急にいい意味でのリーダーシップを発揮して、後輩の面倒を甲斐甲斐しく見ている姿は本当に微笑ましいですし、役割が人を作ると言うのは本当なんだなと実感できます。

社会人のアマオケは狙ったようにメンバーチェンジすることは出来ませんが、常に楽団の雰囲気が硬直しないように気を配らないといけませんね。

午後の練習の途中で腰が痛くなってきました。途中で座って指揮に切り替えたのですが、それも無理になってきました。ギックリ腰になったようです。

楽員に抱えられて階段を降りて早退することになりました。情けないやら申し訳ないやらですが、こんなこと指揮を13年やってて初めてのことでした。

リビングにお布団を敷いて安静にしています。

皆さんも腰には気をつけてくださいね。

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楽団の名札

指揮者のひともぢです。

文京フィルでは学校の音楽室を使って練習している関係で、PTAをやった人ならお馴染みの名札着用が義務になっています。

  
所属団体名とパート名と氏名が書いてあるのは当たり前なんですが、自分の名札に愛着を持ってもらい、忘れないためにも色々と工夫をしています。

星のシールは定期演奏会に出席した回数を表しています。銀シールは第一回定期から第10回定期まで、第11回定期からは赤いシールで、年代によって変えています。

左上の丸いシールにも意味があります。青いシールは面接を経て正団員になると貰えます。赤いシールは1年以上在籍して、年間7割出席すると貰えるシールで、同時に評議員の証でもあります。評議員に成ると議案の提案が出来るようになるし、選曲会議にも出席できます。

その隣の黄色いシールは5年在籍者のシールです。10年在籍は緑のシールにしようと思っています。

右上は楽員管理番号です。お金の振り込みの時などに使います。まぁ、マイナンバーの走りですかね。

こうやって楽団に参加していくとドンドン賑やかになっていく名札です。どうしてもつけなくてはいけないものなので、せっかくだから楽しんじゃおうというのが、この楽団のやり方なんですね。

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音楽家に一番必要なのは想像力

指揮者のひともぢです。

お暑うございますが、台風が来たり、地震が来たり、騒がしい夏になりそうです。くれぐれもお気をつけください。

今日はアインシュタインの言葉を紹介します。「想像力は、知識よりも大切だ。知識には限界がある。想像力は、世界を包み込む。」

知識だけて生きている人は、その範囲外のことが出来ませんが、想像力には限りがありません。物理的にできるかどうかさえ超越できます。

音楽家も知識、経験、自分の出来ることの範囲でしか演奏できない人は、つまらないなぁ、と感じます。下手でも、想像力とアイデア、自分がこんなことがしたい、こんな風にしたら面白いんじゃないかという提案がある人の演奏は面白いと感じます。

ジャズトランペッターのマイルス・デイビスは「アイデアの無い奴と音楽をするのは時間の無駄だ」とまで言い切っています。

私もそう思います。

実は楽団を運営して行く上でも、想像力のある人と無い人では全然違うんです。決められたことを凄く上手に出来る人。計算が上手な人。仕組みづくりが上手な人。手が速く動く人。人を巻き込むのが上手な人。

色んなタイプの人がいると思うんですが、一番大切なのは想像力だと思うんです。事前に想定した通りに行かないのは、人生も音楽も楽団も一緒です。

その時に、想像力を働かせて対応出来る人は本当に少ないです。

そういう人が10人位いてくれると楽団は何処でも安泰です。

想像力を既成概念の枠にはめないことは凄く大切ですよ。

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ブログを引っ越しました。

指揮者のひともぢです。
楽団のブログを引っ越しました。
word pressというオープンソースのプログラムソフトだそうです。要するに、オープンソースなので、色んなプラグインを世界中の人が開発して、このプログラムをドンドン楽しくしていこうというものなのだと思いますが、私がこういう新しい物好きと言うか、楽しい物好きなので、引っ越しをする事にしました。

いままではlivedoorブログを使っていたのですが、今年に入り楽団のドメインを取得して、サーバーを借りて運用しています。

うちの楽団は楽員の出欠もネット上で行っているし、なるべくインターネットを使う事で省力化して運営する事を目指しています。私自身はネットがない頃から働いていたので、数年前に、新入社員が「エクセルもワードもなかったらどうやって仕事するんですか?」という質問に驚きと怒りを(笑)感じたものですが、逆にインターネットがあったからこそ、私は楽団を立ち上げる事が出来ました。

それこそ、メールもウェブもなかった頃からアマチュアオーケストラを運営されて来られた先達たちの努力に本当に頭の下がる思いです。

word pressを使って何が出来るかはこれから試行錯誤していきます。例えば、このブログをいまは楽員だけで書いていますが、楽員以外の方からの投稿も入れて行ってもいいと思っています。word pressはそういう事も出来るんです。

まずは、左のブログをメールで購読してもらえると早いんですが、word pressでは色々な管理設定が出来て、「管理者、編集者、投稿者、寄稿者、購読者」の5段階にステイタスを管理する事が出来ます(いまはまだその設定をしていません)。

購読者になるとコメントが書き込めて、寄稿者になると記事を投稿する事が出来ます(管理者の審査が必要)。

楽団の運営も色々試行錯誤をして、道具に使われる事なく、やりたい事をやっていこう。どこの楽団もやっていない事をやっていこうと思っています。

このブログが楽団の活動報告だけでなく、アマチュアオーケストラや、クラシック音楽リスナーなどが集う場になればいいな、と思っています。

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コミュニケーション強化

指揮者のひともぢです。
オーケストラと言うのは大人数でやるので、みんながバラバラの事を考えているとまとまりません。なので指揮者がいてまとめているわけですが、指揮者の重要な能力にコミュニケーション能力を挙げる人は多いです。
音楽的なコミュニケーションもそうですが、人間的なコミュニケーションが取れない指揮者はそれだけで失格だったりします。
然し実は音を出す以上全ての演奏者が何らかの意思を周りに発しているわけで、つまりはオーケストラと言うのはコミュニケーションを常にしている訳です。
周りをよく見て聴くと言うのは楽団のモットーにもなっています。Spectare, Audire bene. です。
私はオーケストラの中だけでコミュニケートするだけではダメだと思っています。オーケストラは演奏会に来てくれるお客さんをもっと大切にしないといけないと思っています。
アマオケだからこそ、お客さんと気軽にコミュニケート出来るのだと思います。
うちの演奏会は入場無料ですが、それは我々の演奏が下手くそだからだけではなく、敷居を下げて気軽にクラシック音楽を聞きに来て欲しいからです。それは音楽だから高尚なのではなく、河原の草野球と同じだからだと思っています。
今後このブログももっと多くの楽員に書いてもらおうとしていますし、多くの人に読んでもらうために左側にブログランキングのバナーを貼って見ました。お手間をかけますが、楽団の宣伝のために、ブログを読んだら左のバナーをクリックしてもらえるとありがたいです。
うちの楽団は下手くそですけど、もっともっと地域とコミュニケートしたり、社会還元をしたいと考えています。
少しでも多くの方にこの活動に参加してもらえたらと思います。

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碁会所その後

指揮者のひともぢです。
二月くらいに碁会所に行く勇気が出ない。と書きました。あの後、近所の囲碁サークルに行くようになったのですが、最近足が遠のいています。
囲碁は相変わらずネットでやっています。嫌いになったわけぢゃないです。
どう言う事かと言うと、簡単に言えば「下手くそが迷惑をかけて申し訳ない」んです。
サークルの方達は殆どベテランなのですが、私が行くと、気を遣って私の相手をしてくれるわけです。下手くその相手をしても楽しくないであろう事は容易に想像がつきます。
勿論皆さん親切で、嫌な顔をするわけではありませんが、私があまりに下手すぎて申し訳ないのです。
そう考えると、私は今まで、楽団の見学は自発的なものだから、こちらからは手を差し伸べないというポリシーでやってきたのが間違いであったことに気がついたのです。
囲碁は相手がいることだから、私の相手をする時間、他の人とは打てないわけです。然しオーケストラは違います。
仮に間違った音を出しても、一緒に合奏しようとだけ思ってくれるなら楽団としては迷惑でも何でもないんです。
きっと今まで、私がそのことに気がつかなかったばかりに、自分の居場所がないと思って、足が遠のいた人もいたでしょう。
何で今まで見学に来た人に「居てくれるだけでありがたい」と積極的に言わなかったのか悔やまれてなりません。
勿論、聞かれれば答えていました。居てくれるだけでありがたいと。でも違うんです。違ったんです。
怖くて、緊張して、申し訳なく思って居た人に、こちらから声をかけるべきだったんです。
その努力が欠けていました。
方針を変えたわけではありません。今も以前もそしてこれからも、文京フィルは初心者歓迎で、初心者を中心とした楽団です。
慣れてしまうと見えなくなるものがあると反省しています。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロは絶賛募集中です。ぜひ一度見学に来て下さい。
因みに私の囲碁は、迷惑をかけないように勉強して行きます。ネットで打つのと実際に打つのでは全然得るものの大きさが違うからです。
やっぱり実践あるのみです。

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