チェロ!チェロ!チェロ!

昨日の練習はチェロが一人いてくれたのですが、最近コントラバスはとんとご無沙汰ですし、チェロもいて1人、ビオラもそんな感じ。
中低音の弦楽器が全くいないオーケストラはそれはそれはスッカスカで、締まりがないものです。紅ショウガのない牛丼というか、キャベツのないトンカツというか、ラッキョウのないカレーというか…とにかく締まらないものです。
来年5月の演奏会の曲はコントラバスが仮にいなくても(今のままだとありそうだなぁ(苦笑))チェロがもう少しいてくれれば、曲としては体裁が整う曲を選びました。
恐らくトロンボーンとテューバの募集が始まると、本格的にコントラバスとチェロがいないと、逆にオーケストラとしてバランスが悪くなるのは目に見えています。
ということは、先ず何はなくてもチェロです。アマチュアのチェロ奏者は割と人口がいるはずですし、アンサンブルなんかも積極的に挑戦するのがチェロ奏者のメンタリティでしょう。
そうさなぁ。チェロ奏者がやりたがるオケ曲ってのはどんなもんがあるんだろう?
教えてください(笑)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

シューベルト

今日はシューベルトの交響曲4番をメインで練習する日です。
シューベルト好きな人?…誰も手を上げない。
シューベルト嫌いな人?…3人手をあげました。3人ともに楽器の演奏はまぁまぁ出来る人だったのが面白かったですが、私からいわせれば、シューベルトの曲はそんなに難しくないにも関わらず、演奏したら無上の喜びが味わえます。
彼は確か30歳代の前半で亡くなっていますが、モーツアルト同様に非常に美しいメロディを紡ぎます。
モーツアルトの本領がオペラにあり、ベートーヴェンの本領が交響曲にあるとしたら、シューベルの本領は間違いなく歌曲にあるでしょう。
物悲しくて苦手な方も多いかもしれませんが、「冬の旅」を騙されたと思って、20回聴いてみてください。その後この交響曲4番「悲劇的」を聴いてみると、この曲の美しさがよく理解できるでしょう。
曲の練習はどうしてもその楽譜だけを睨みがちですが、その作曲家を理解するには他の曲を聴いてみると、案外、スッと胸の中に落ちて来ることもあるものだと思います。
勿論、未完成やグレートを聴いてみるのもおすすめです。
因に私は3番が好きだったりします(笑)。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

BPO第104回練習報告 2008年08月30日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者のみ)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 (ここから遅刻になります)12時45分までに来ればいいのではなく、
    12時45分から楽器の演奏ができるようにしてください。
    また楽譜は毎週すべての楽譜を持ってきてください。
    第一音楽室木管金管合同分奏
    第二音楽室2ndVnパート練習
15:15 ミーティング
15:30 合奏(悲劇的メイン)
17:00 合奏終了
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者28名(うち食事会参加者14名)

ミーティングの連絡事項
・第4回定期演奏会は09年05月02日(土)練馬文化センター大ホールに決まりました。
・第3回定期演奏会が08年12月20日(土)ギャラクシティ西新井文化ホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「グルスケ」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

シューベルトを好きになってください。「冬の旅」嫌でもいいから聴いてください。音楽監督

初心忘るべからず

「初心忘るべからず」とは世阿弥の「花鏡」にある言葉で、習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならない。 という意味です。
楽団も3年目に入り、登録団員も60名くらいになって来ると、新しく入って来る人たちは、その人がうちの楽団を知った時には既に楽団は存在していて、有るのが当たり前なわけです。
しかし、この楽団設立当初からいる人は、練習が始まっても、なかなかパートが埋まらなかったことを覚えていると思います。例えば今は最大派閥になっているセカンドヴァイオリンは設立して最初の3ヶ月か4ヶ月は、毎回の練習に一人か、二人というのが続きました。
そういう時期を乗り越えて、現在があるわけですが、その時には「来てくれるだけでありがたい」と思っていたのが、最近では「どうせ入って来るなら、上手な人がいいな」なんて思っていたりしませんか?
うちの楽団は練習に毎回来てくれる下手くそを大切にします。そういう人の意見は積極的に取り入れます。たまにしか来ない上手な人がいくらもっともらしいことを言っても、私が耳を貸すのは「毎回練習に来る人」です。
練習会場があるのは当たり前じゃない、楽譜があるのは当たり前じゃない、練習に人が来てくれるのは当たり前じゃない、そもそも楽団があるのが当たり前じゃない。
こう思えば、色んな小さなことに感謝できると思います。
練習には可能な限り来てください。それが楽団員が楽団に対して出来る最大の功労です。

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楽譜を読めばもっと上達しますよ

今日は103回目の練習、相変わらずチェロとコントラバスは全滅で、4人もいるホルンも珍しく全滅でしたが、ヴィオラとトランペットに見学者を迎えることが出来ました。
今日は映画音楽がメインの練習日です。
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」から比べると、楽譜的には簡単なはずなんですが、2つ大きなポイントがあるんです。
一つはリズムが難しい、というのともう一つはフレーズの表現が難しい。ということです。
リズムが難しいというのは、クラシックの曲ではあまり出て来ない休符の使い方や付点のリズム、頻繁に出て来る「二拍三連」など、楽譜を普段からきちんと読んでいる人にはどうってことないのですが、うちの楽団員譜面読むの苦手なんです(笑)。
だいたい、楽譜は音の高さを確認するために見ていて、音符の長さなどは耳で聴いて覚えているんですね。だから、よく数え間違うし、音符の長さがみんなバラバラ。
そんなに譜面読まないなら、もっと指揮者見てくれても良さそうなもんですが、譜面から目を放すと、途端に固まってしまう。う~悪循環です。
リトミックからやろうとも思うのですが、大人の楽団員はそういう練習を恥ずかしがってやろうとしないんですね(よく、唄って、と頼むのですが、声を出すことも恥ずかしいらしい)。
メトロノームをかけて、きちんとリズムを取る練習をしないと、いつまでたっても楽譜を読めるようにはなりません。楽譜に書いてある通りにリズムを取らないと縦の線は絶対に揃いません。
楽譜を読むのは楽器を持たなくても出来ますから、毎日少しずつやってください。
もう一つのフレージングというのはなかなかパート譜だけを読んでも出来ない場合が多いです。まずはスコアを読んで、全体の流れをつかむ。そして自分のパート譜に戻り、どこがメロディーなのかをピックアップします。
そこまででもかなりフレージングは分かって来ると思うのですが、うちの楽団員のほとんどの演奏はまるで電報を読んでいるな感じなのです。しかも必死になって演奏するもんだから、何を言っているのかさっぱり分からない(苦笑)。
「ぎおんしょうじゃのかねのこえしょぎょうむじょうのひびきありしゃらそうじゅのはなのいろじょうしゃひっすいのことわりをあらわすおごれるひともひさしからずただはるのよのゆめのごとしたけきものもついにはほろびぬひとえにかぜのまえのちりにおなじ」
うちの楽団の演奏はこんな感じです(爆)。ひどいでしょ?これを一区切りもなく一気に読んでいる感じなんです。
そうではなくて、句点と読点をつけて、抑揚と息継ぎでフレーズごとに読めば、これが平家物語の冒頭だということはすぐに分かるわけです。
「 祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。」
楽譜に句読点をつけて演奏してください。息継ぎのブレスのマークを楽譜に書いて演奏してみてください。
今までの演奏が全然違って聴こえること、請け合いですよ。

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BPO第103回練習報告 2008年08月23日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者のみ)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 (ここから遅刻になります)12時45分までに来ればいいのではなく、
    12時45分から楽器の演奏ができるようにしてください。
    また楽譜は毎週すべての楽譜を持ってきてください。
    第一音楽室弦楽器分奏
    第二音楽室木管金管合同分奏
15:15 ミーティング
15:30 合奏(映画音楽メイン)
17:00 合奏終了
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者25名(うち食事会参加者14名)

ミーティングの連絡事項
・第4回定期演奏会は09年05月02日(土)練馬文化センター大ホールに決まりました。
・第3回定期演奏会が08年12月20日(土)ギャラクシティ西新井文化ホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「グルスケ」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

曲を生き生きと表現するには「休符」に注目してください。フレージングの要です。音楽監督

見学はお見合いみたいなもの

先週は、ヴァイオリン2人とヴィオラの見学者に来てもらえました。今週はトランペットとヴィオラの見学者が1人ずつ来てもらえることになっています。
見学っていうのは私も経験あるんですが、かなり緊張するものです。私は人間的にはかなり図太い方だし、人見知りもしないのですが、それでもやっぱり楽器を持って行き、音を出すわけで「下手だと思われる」とか、「こんなことも出来ない(知らない)と思われる」とか、心配することはいっぱいあるわけです。
少なくとも、うちの楽団はそういう意味での緊張はしなくてもいいと断言できます。うちに見学に来る人は楽器が出来なくて当たり前、初見がきかなくて当たり前というスタンスでお迎えするからです。
音が出たらめっけもん、楽譜をすらすら読んで演奏してくれたら、涙目になりながら尊敬の熱い視線を送ることになります(本当です)。
見学というのはお見合いみたいなもんで、見学者も楽団の雰囲気をさり気なく観察していると思いますが、楽団員もそれとはなしに見学者がどんな雰囲気の人か観察していると思います。
私は勿論指揮者で楽団の代表者ですから、見学者がどんな様子か、合奏中も休憩時間ももの凄く気をつけて観察させてもらいます。それは演奏が出来ているか、出来ていないか、ということよりも、一人の人間としてどういう人なのか?ということに重点を置いて見ています。
面白いもので、話しをしなくても、人の仕草を観察するだけで、その人がどういう人なのかよく分かります。オーケストラに慣れているのか、楽器の演奏はどれくらいなのか、周りが見えている人なのか、色んなことに気がつく人なのか…。
繰り返しますが、オーケストラへの見学はお互いさまです。楽団に入団者を選ぶ権利があるのと同様に、見学者にもオーケストラを選ぶ権利があります。
うちの楽団は最初の見学で取り囲んで入団を迫ったりはしません。お互い納得してから入団をしてもらいますので、安心して見学に来てください。
特に楽器のレベルに自信のない方、自分のメインの楽器以外の楽器に挑戦してみようと思う方、土曜日の午後に時間があれば、是非一緒に演奏してみませんか?

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よいオーケストラプレイヤーになるためのたった2つのポイント

こういうタイトルの本書いたら、もの凄く売れると思いませんか?
でも、たった2つだけでいいオーケストラ奏者になれると私は考えていますし、実際にうちの楽団員には口を酸っぱくして2つのことだけを言っています。実際にやっているかどうかは分からないし、やらないからうちにいるのかも(毒舌)知れませんが、とにかくポイントは2つだけ。
「死ぬほど音階練習をする」
音階練習やっていますか?パラパラと得意な音階を2つ3つやるだけじゃダメです。12の長音階、12の短音階(可能なら3種類)全部やらなきゃダメです。いい音色で、音程をしっかり確認しながらやってください。
音階練習は絶対に裏切りません。音程が良くなるし、初見に強くなります。オーケストラプレイヤーとして色んな曲をやっていくには最短距離の練習です。難しいエチュードをやるのもいいですが、限られた時間を有効に使うにはとにかく音階練習です。
音階練習をバリエーションを持って、やれば更に効果的です。音階練習なんて下手くそがやるものだ、というのも間違った考え方です。上手なヴェテランこそこの音階を重要視すると私は思っています。
「曲の練習をする時は必ずメトロノームをかける」
メトロノームかけて練習していますか?大抵のアマチュア奏者はメトロノーム嫌いです。メトロノームのテンポは生きていないから、演奏しにくい、という人多いと思います。
逆です。メトロノームのテンポにさえ合わせられないのであれば、指揮者の生きたテンポに合わせることは不可能です。結局自分の演奏しやすいように演奏しているだけでは、いつまでたっても合奏に「はまりません」。
たったこれだけです。難しいことなんて全然ないんですが、この2つを全くしない人が殆どだと思います(うちのオケだけですかね?)。
一つだけはっきりしていることがあります。苦手なこと、嫌なことを避けて楽器が上手になるなんて言う、虫のいい話しは絶対にありません。
もう一度繰り返して書きます。「音階練習が上達の最短距離」。忘れないでください。
因にうちの楽団員で、音階に自信のある方、一度私が聞いてあげますから、是非申し出てください。

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アマオケの楽しさ

私はアマチュアながらオーケストラで指揮をやっているので、「すごいですね」とよく言われます。
…全然すごくないんです(爆)。むしろ指揮者としてはダメな部類に入るわけです。
でも、音楽を全然しない人、嫌むしろちょっとでも音楽を知っている人ならそれを「すごい」と思う気持ちもよく分かります。
私はうちの楽団を「大人の部活」と位置づけています。社会人の本分は月曜日から金曜日のお仕事で、土曜日のこのオーケストラ活動はいわば課外活動です。
でも、私は仕事ではないからこそ真剣にやるべきだと思っています。自分が好きでやっていることですから、自分自身を楽しませるためにも中途半端ではなくて徹底的に突き詰めるべきだし、そうした方がより楽しめるんだと信じています。
因に私はこのオーケストラ活動を「草野球」とも表現します。オーケストラは高尚なもので、真面目でインテリがやるものだ、なんて言うのは幻想です。これは音楽初心者や楽器をやらないクラシックファンの方にこういう幻想を持っている人が多いように感じます。
クラシックはこういうものだ、という思い込みは勿論正しいこともあるのですが、それが全てではないし、その考え方以外を否定するのは間違っています。これは日本の音楽教育が絶対的に間違っているのだと私は思うのですが、気楽で楽しいクラシック音楽は本来の姿だし、そういうものをむしろ広めていくべきだと思います。
正しい音程がとれないからヴァイオリンを練習しない、正しい音程がとれるようになるまでベートーヴェンは演奏してはいけない、なんていうのは本末転倒だと思いませんか?
「草野球」と上述しましたが、草野球とは違う点が1つだけあります。例えば草野球のピッチャーが100人いたとして100人が全員140km/hのストレートを投げられるというのは余程レベルの高い大会でもないとないでしょう。
もっと分かりやすくいえば、草野球のピッチャーは球もプロに比べて遅いし、カーブやフォークの切れは悪いでしょう。
しかしオーケストラはアマチュアといえども「プロと同じ楽譜」を使います。プロは技術が高いので難しい楽譜、アマチュアは簡単な楽譜、しかもテンポゆっくり、ということはないのです。
これは確かに大変です。
アマチュアオーケストラの楽しさは、決して仲良しクラブのゆるい雰囲気でも、演奏会一発にかける、お祭り騒ぎのような盛り上がりだけではないのです。
実はこの「本物の楽譜」に触れられる。歴史に名を残した名作曲家たちの楽譜に真剣に向き合えることです。
もう一回野球の例に戻せば、もう全盛期の野茂英雄や桑田真澄と対戦することは出来ないわけです。自分がピッチャーだとして草野球のゲームに清原和博が出てくれたとしても、もう彼は最盛期ではないです。
でもクラシック音楽は何年経とうと、名だたる巨匠の名作と完全に向き合えるのです。
私はこれが仕事ではない、アマチュア音楽家、アマチュアオーケストラプレイヤーの楽しさの最大のものだと思っています。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

雨の日のジンクス

私は以前所属したオーケストラから数えて5年しかオーケストラの経験がないんですが、その数少ない経験の中でいくつかのジンクスがあります(笑)。
その中の一つに「雨の日はいい合奏が出来る」というのがあります。
例えば、今日。熱帯低気圧が台風になったようで、私が練習会場である文林中学校にいく頃はまだ晴れていたんですが、14時過ぎの合奏中に大粒の雨が。セクション練習に出ていない人は15時を目指して来るので、道の途中で大雨に振られているでしょう。
そんな悪条件の中でしたが、くるみ割り人形のいい演奏が出来ました。勿論全然弾けいていないところがいっぱいありましたし、穴のあるパートはいっぱいありましたが、それでも、なんというかみんなの気持ちが一つになったいい演奏だったと思います。
逆説的な言い方になりますが「雨の日にわざわざ練習に来てくれる人は、楽団や音楽に対して熱心で、そういう人が集まる雨の日はいい演奏が出来るのだ」というのが私の解釈です。
今日みたいなひどい雨の中でも絶対に練習に来い!とはいえないし、来なかった人を責めることも私はしません。しませんが、来てくれた人たちには本当に頭が下がります。
さて、今日の練習では合奏の前にDVDを見たんです。くるみ割り人形のバレエのDVDです。30人くらいの練習参加者のうち、いままでにくるみ割り人形の舞台を見たことがある人は6人くらいでした。
練習時間に限りがあったので、バレエを見た感想を楽団員から聞くことは出来なかったんですが、その後の演奏は今までの練習での演奏とは打って変わって、軽やかで躍動感のあるいい演奏でした。
演奏というのは「音を出す」だけのものではありません。演奏というのは「表現する時に音が出る」という意味だと私は思っています。裏を返せば、「ただ音だけが出ている」というのはそれが仮に美しくても、演奏とは言えないんです。
初心者には「完璧な演奏」とか「目標とする音楽」などがあって、そこに技術的に到達することばかりを目指している人がいます。
表現したいことがあるから、技術を磨く。私はこれが正しい考え方だと思っています。

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