本番前の集中力

今日の練習を入れてあと9回の練習で本番です。
うちの楽団はほとんどが社会人で構成されていて、毎週練習に参加できる訳ではありませんが、1年間かけて一生懸命練習します。
しかし、どうしても練習のときは「練習」という気のゆるみがあって、なかなか前に進めないのも事実です。
逆に、毎年のことですが、うちの楽団は常に本番で最高の演奏をします。この集中力が普段の練習で発揮されれば、もっとうちの楽団はいい演奏、楽しい演奏、密度の濃い演奏、レベルの高い演奏が出来るようになると思います。
無駄話をしたり、よけいなことに気が散ったり、別のことを考えたり、そういう少しの時間の積み重ねがいかに無駄なのか、もう少し真剣に考えた方がいいと私は思います(お前の話が一番無駄だ!と言う突っ込みは甘んじて受けます、すいません(笑))。
練習中は練習に集中する。これが大切ですね。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

BPO第132回練習報告 2009年03月28日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者は任意)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
13:00 第1音楽室ハイドン弦 第2音楽室管ハイドン、アンコール曲、悲劇的
14:50 ミーティング
15:00 合奏
17:00 ニューイヤーコンサート曲
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者35名(食事会参加は12名)

ミーティングの連絡事項
・第4回定期演奏会は09年05月02日(土)練馬文化センター大ホールに決まりました。
・第5回定期演奏会は10年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「☆ぐるうぷすけじゅ~る☆」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

指揮のカンファレンス

Mixiで知り合ったプロの指揮者さんが「今度カンファレンスを開くので見学に来ませんか?」と誘ってくれました。
ドボルジャークの交響曲8番の練習をしたいという指揮者さんがいて、彼の練習をその人が見るというのだ。
私は指揮者をマンツーマンで習ったことがないし、コレペティトゥーアを付けて練習したのは、橋本喜久先生に池袋のコミュニティカレッジで習ったとき以来になる。
新桜台の小さなスタジオで行われたカンファレンスはわずか10分の第1楽章を1時間半みっちりさらう熱のこもったものでした。
特に技術的な指導がある訳ではないが、スコアを見ながら、どういう風に指揮を振るのか、それにコレペティトゥーアがどう付けるのか、どういう点に指導が入るのか、目をさらにして音楽を聴きまくりました。
ドボルジャークの8番はウィーンで聴いた思い出の曲で、大好きな曲ですが、こんなに熱心に聴いたのは初めてです。
ただ見ているだけで本当にいい勉強になりました。
どんなことでもそうですが、習得するには人の「真似」をすることです。「学ぶ」の語源が「真似ぶ」にあるのはご存知かもしれませんが、真似をするにはとにかく注意深く観察することです。
その意味では本当に疲れるくらいにじっくり見ました。そしていい勉強になりました。この勉強が今後の指揮に生きることは間違いありません。いいチャンスをもらえた私は本当に幸せです。

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そろそろMVP

うちの楽団では毎年春の定期演奏会のときに「年間MVP」を発表しています。Most Valuable Playerは日本では最優秀選手と訳されますが、最も価値のある選手という意味でもあります。
うちの楽団で楽員に求める「価値」とは何でしょう?
上手な演奏でしょうか?
積極的な楽団へのお手伝いでしょうか?
リーダーシップでしょうか?
笑顔でしょうか?
上品なマナーでしょうか?
どれも、もちろん価値のあることですが、うちの楽団では「出席」が一つの物差しになっています。つまり、毎回の練習に出てくることこそが楽団への最大の貢献である、ということです。
とはいえ、私は思うんです。いつかこんなことが当たり前になるような楽団になればなぁと。
楽団員のほとんどが年間ほとんど練習を休まなければ、うちの楽団は今まで以上にもっともっと上手なオケになり、もっともっといいオケになると思います。
出席はもちろん大切ですが、出席するだけ評価される、という時代は早く過ぎ去ってほしいというのが正直なところです。
トロフィーを発注する都合で、そろそろMVPの選定に入ります。
出席当然、それ以上の貢献。
これがキーワードになります。

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指揮者の腕

指揮者の腕と言っても技術という意味ではありません。
指揮者って激しい曲を演奏しているときとスローな曲を演奏しているとき、圧倒的にスローな曲を演奏しているときの方が疲れるんです。
チェリビダッケなんかはものすごくゆっくりなテンポで振ることで有名な指揮者ですが、歳をとって運動能力が低くなったからゆっくりになったのではないはずです。
激しい曲とまではいわなくても快速の曲を振るときというのはある程度腕に反動もあるので、振っていること自体にストレスは感じないものですが、スローな曲というのは常に自分の腕を自分の腕の筋力で支えなくてはならない訳です。
これだけでもずいぶんと腕に負担がかかるものですが、その上、演奏をゆっくりコントロールするというのはそれだけ時間がかかる訳ですから、腕の負担は早い曲の何倍も、何ですね。
最近は、コンサートテンポで練習をしていますが、シューベルトの2楽章や、ハイドンの2楽章を振っていると本当に腕が痛くなってきます。
こればっかりは、どうしようもないと思うんですが、痛くならないいい方法ありますか?

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よく聞き、よく見る

今日はコントラバスも練習に来てくれたのですが、ハイドンのファーストヴァイオリンのボリュームが足りないことが判明し、急遽1プルト追加しました。
ファースト3プルト、セカンド2プルト、ヴィオラ、チェロ、コントラバス1プルトで行くことにします。
さて、今日も椅子を隣の人と90度にセッティングしてもらい、隣の人の音をよく聞き、視界に入れながらの練習にしました。
音の密度が濃くなったような気がします。
弦楽器の人は隣の人が間違ったら、釣られて間違う場面が頻繁に見受けられました。それでいいんです(笑)。一緒にプルトを組む、ということはある種運命共同体です。
自分一人で手前勝手に演奏するのではなく、隣の人のことも気遣いながら演奏することによってオーケストラでの演奏になるんです。譜面にかじりついて隣を意識しないなんてのは、楽器が演奏できるうちには入らないんですね。
管楽器は、隣の音はよく聞けているようですが、1番奏者は2番奏者に対してもっと明確にザッツを出してリードしないとだめです。1番奏者はそういう意味ではもっとわがままになって「自分についてこい」とはっきり態度で示さないと、逆に2番奏者は付けにくいです。
2番奏者は付けることに対する姿勢は見受けられましたが、慎重になりすぎて遅れる光景があるようです。1番奏者のザッツに対して「こうしたいんだろう」というある程度の想像力は絶対に必要です。
もう一度書いておきます。いい演奏をするには、よく聞いて、よく見ることです。よく「見る」というのを忘れないでくださいね。

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BPO第131回練習報告 2009年03月21日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者は任意)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 ミーティング
13:00 分奏
15:00 合奏
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者35名(食事会参加は6名)

ミーティングの連絡事項
・第4回定期演奏会は09年05月02日(土)練馬文化センター大ホールに決まりました。
・第5回定期演奏会は10年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「☆ぐるうぷすけじゅ~る☆」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

指揮者 家田厚志

私は楽員の演奏会にはあまり足を運ばないようしているんですが、今日は首席コンサートマスターの演奏会に行ってきました。
コリオラン序曲、メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルト、ベートーヴェンの交響曲4番と言う私の好きな曲が3曲並んだせいもあるし、コンチェルトのソリストが松本蘭さんという超美人だから、というのもありますが、最大の理由は指揮が家田厚志先生だったからです。
私は専門の音楽教育を受けずに指揮者になってしまい、自分で色々本を読んだり、DVDを見て勉強したりしたいのですが、やはり壁にぶち当たり、2005年頃に自分の楽団を立ち上げる前に指揮を習いたいなぁと思っていました。
しかし、素人に指揮を教えてくれるところは殆ど見つからず、途方に暮れていました。「音大の公開講座とか探してみれば、確か芸大とか毎年やってるよ」と教えてくれた友人がいて、芸大のサイトを見に行ったのですが、その年の申し込みは終わっていました。
他の音大を探していたら、東邦音大がエクステンションセンターと言う社会人向けの公開講座で指揮法講座を開き、その講師が家田先生だったのです。
私は公開講座がどんなところか知らなかったので、申し込みには結構悩みました。音楽の素人がそんなところに行って、呆れられたり、バカにされたりしないだろうか?と。私はそれくらい日本のアカデミズムに対して偏見を持っていたんですね。
しかし、バカにされたり、仮に怒鳴られたりしても殺されるわけではないから、それはそれで指揮者としていい勉強になるだろうと思い、申し込みをしました。
東邦音大は当時の家から歩いて行けたんですが、行く前は緊張しました。指揮棒を持ってこいと書いてあったので、多分指揮をさせられるでしょう。音大生の前で指揮をするなんて恥をかかされるだけです。
ところがそんな緊張をあっという間に吹っ飛ばしくれたのが、家田先生の笑顔と軽妙なトークだったんですね。
私は指揮者というのは気難しい芸術家で、自分より不勉強な人を不機嫌に罵倒するものだと思っていましたから、その気さくな人柄にすっかり魅了されてしまいました。
さて、前プロのコリオラン序曲はうちのオケの第1回定演の前プロでした。隅々まで勉強した懐かしい曲です。家田先生の指揮はまるで力みがなく、それでいてしっかりフォルテがでる、4年前に見たあの時のまま、全然変わらない指揮でした。
変幻自在、天衣無縫、緩急自在、輪郭のはっきりした、楷書体の端正なベートーヴェンでした。しっかりと踏みしめるように曲を進めて行くのは、先生のユニークな人物像から見ると正攻法過ぎるように感じましたが、圧倒的にベートーヴェンでした。
オケはフォルテがしっかりしているのに比してピアノやピアニシモの音が大きかったこと。ダイナミクスの幅広いことがいいオーケストラの条件としている私としては少し残念でした。
中プロのメンデルスゾーンは、流石のソリストに対して、時にリードし、時にピッタリ付ける名人芸を見せてくれました。コンパクトなオーケストラが全力で指揮とソリストにつける様は小気味よくもありました。
メインの4番は私の好きなチャーミングな曲で、クライバーの名演が印象に残っています。家田先生はコリオラン同様、しっかりと踏みしめるようにこの曲を進めて行きました。
ちょっとテンポが私の好みより遅いな、とは感じましたが、終始一貫、徹頭徹尾ベートーヴェンとはこう振るんだ!と言う先生の強い意志を感じました。
終演後、満場の拍手の中、スコアをまとめて、お猪口を傾ける仕草をして「今日はおしまい、これから打ち上げに行きます、皆さんも飲みに行ってください」と満面の笑みとともにジェスチャーで観客にパフォーマンスするのも家田先生らしくて楽しかったです。
私は指揮者として、というよりも人間として家田先生の様な指揮者になりないと強く思った一日でした。

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よく聞きあう練習

演奏会2ヶ月前を切りましたが、今週の練習から椅子の位置について指示をさせてもらいました。弦楽器はプルト同士椅子の位置が90度になるように、管楽器は1番奏者と2伴奏者の椅子の位置が90度になるように座ってもらいます。
いままでは、というか普通は指揮者に対して正対して座るものですが、今度から練習の時は隣の人がよく見えるように座ってもらいます。
本当は隣の人と向かい合って座ってもらいたいのですが、流石にそれでは色んな意味で演奏しにくいでしょうから、90度にしました。
目的は「隣の音をよく聞き、よく見てザッツを揃える」という非常にシンプルな点にあります。
弦楽器も管楽器も隣の音を殆ど聞いていない。指揮者の方を見ているという建前だから、隣の人がどういう動きをしているのか「意識」もしていない。これではオーケストラとしては機能していないも同然だし、アンサンブルの楽しさも半減なんだと思います。
すごく乱暴なことを言うと、管楽器の2番奏者は指揮者なんか見えなくなっていいんです。常に1番奏者を見て、そこにピタリとつければパートとして機能するんだと私は思っています。
逆に言えば、1番奏者は指揮者だけを見ていればいいかと言えばそんなことはありません。2番奏者を引っ張る意味でも、2番奏者がどんなアクションをしているのかについては注意を払う必要があるでしょう。
弦楽器についていえば、弦楽器は常にプルトで演奏するわけです。これもやはりいい意味での表と裏の主従関係がより「プルト」の意味を倍加させるんだと思います。裏の人は下手くそだから譜めくりを担当しているんではないんです。
表の人がリードする、裏の人がそこに付ける。この感覚は1プルトだろうが8プルトだろうが変わることはないはずです。
うちの楽団のモットーは「Audier, Spectare bene」ラテン語「よく見る、よく聞く」という意味です。
よく演奏するには、よく見て、よく聞くことが重要です。
それと、業務連絡。5月の演奏会はファーストヴァイオリンとセカンドヴァイオリン対向配置でいきます。よろしくね。

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BPO第130回練習報告 2009年03月14日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者は任意)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 ミーティング
13:00 分奏
15:00 合奏
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者@名(食事会参加は11名)

ミーティングの連絡事項
・第4回定期演奏会は09年05月02日(土)練馬文化センター大ホールに決まりました。
・第5回定期演奏会は10年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「☆ぐるうぷすけじゅ~る☆」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。