追悼 ヴォルフガング サヴァリッシュ

指揮者のひともぢです。
この週末、私の事を大変可愛がってくれた、札幌の大叔母の訃報を聞き、悲しみのまま練習したのですが、明けて今朝、数年前より心の隅に引っかかっていた、心の師匠サヴァリッシュの訃報が届きました。
皆さんにも色々と好きな指揮者、嫌いな指揮者がいると思いますが、私にとってサヴァリッシュ先生は特別な存在でした。
私は指揮者たるものベートーヴェンが感動的に振れなければならないという定義を持っていますが、彼がN響で振った7番は私の腰を抜きました。
それまでつまらないと思っていたサヴァリッシュの指揮。優等生的で鼻につくN響の演奏。その両方がサヴァリッシュの棒で一変したのです。
その後聴いたブラームスで私の疑問は確信に変わりました。
彼はカラヤンやクライバーのような棒は振りませんが、それでも舞踏の権化である7番でしっかり踊りきってくれたんです。
残念でならないのが、先生が最後に振った2004年のブラームスの一番を聴きにいけなかったことです。
新日本フィルで働く友人に「会いに行くなら早い方がいいよ」と言われていて、近いうちに先生の自伝にサインしてもらおうと思ったのに、叶わぬ夢になりました。
少しでも先生に近づけるように精進しますので、天国から見守ってください。ご冥福をお祈りします。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

ノリントンに憧れて・・

こんばんは。文フィル2ndVnのケンジローです。。
2/18は仕事もあり、スーツ姿でオケ練へ。
一部の方から悪徳業者とか消費者金融系の人間に見えるとのご意見がorz
確かに督促は得意ですが・・(笑
私服姿とのギャップにはオケだけではなく、職場でも言われています。
メリハリですよ、メリハリ・・ということにしておきましょう(爆
ところで最近、オケでモーツァルト25番をやっていますが、タイミング同じくして
別オケでモーツァルト29番、弦楽アンサンブルでディベルティメント3番をやって
います。
特に29番はロジャー・ノリントンに敬意を表し、彼が推奨しているピュアサウンド
(ノンビブラート)での取り組みを主題において日々練習しています。
CDを聴くと、本当にきれいな音です。
なのでモーツァルト25番も、特に第二楽章はAndanteなので個人的には
ノンビブラートで弓の動きだけで表現したいなーと考えていました。
でもそのためには音程が合うことが必要条件。そしてごまかしは利かない。
そしてなによりVnの肝である弓の訓練にも役立ちそうな。。
不協和音を出してしまえば意味がないです、でもハードルが高いから
こそ得るものも大きい筈ですよね。
折角オケやっているんですから、「出来ない事を楽しもう!」こういった取り組み
もやってみたい。。なんて、弦の一個人の野望です!
せっかくやるんだから、1曲1曲テーマ持ってやりたいですね!
やれるもんならやってみろ!・・いえ、できないかもしれません(自爆
そして今日は誕生日、欲しいものは・・う~ん。。
そうだ!このブログを見ている弦楽器奏者の方が文フィルに欲しいです(^_^)v
ということで、見学希望の方いらっしゃいましたらこちらまでMailくださいね。。
⇒bpoinfo@livedoor.com  詳しくは文フィルHPにて(^O^)/

上手い演奏家の定義

うちの楽団は練習終わりに必ず食事会を設けています。
練習中は楽員同士話が出来ません。しかし普段接点のない社会人の集まりですから、何らかのコミュニケーションは必須です。
飲みながら色んな話をしますが、この前ある楽員からこう質問されました。
「皆さんの上手い演奏家の定義は何ですか?」
皆さんはどうですか?
私は考えてこう答えました。「色んな定義があると思うけど、やはり楽譜に忠実に演奏出来ることが、最も基本となる上手さの定義だと思う」と。
勿論これだけが定義ではないと思いますが、割りと客観的に判断できる妥当な基準だと思います。
でも、その楽員の定義には本当に感心させられました。
彼はこう言いました。「僕は周りの人のレベルを上げられる人が上手な奏者だと思います。」
これには本当に思わず膝を打ちました。
全く完全に同意出来ます。
個人的に上手な人というのは多いです。しかしそういう人は、例えば下手な人を馬鹿にしたり、独りよがりな演奏をしたりします。
しかし確かに周りの奏者のレベルアップを技術的だったり、言葉だったり、雰囲気だったりで上手に出来る人がいるんです。
成る程そういう人が上手なな奏者だと定義すれば、オーケストラがチームプレーである以上みんなが納得出来るでしょう。
今後この考え方は楽団みんなで共有して、広めて行こうと思います。

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ヴィリー・ボスコフスキー

私は2003年の7月に指揮者になってその年の9月にデビューいたしました。
デビューのメイン曲は「美しく青きドナウ」でウィンナーワルツを1つで振りなさい!と当時の楽団の人達からハードルの高いお題をいただきました。
3拍子も4拍子もちゃんと振れない人間にいきなり1つ振り、しかもウィンナーワルツとは!
でも、いい勉強になりました。
そして2010年に長年の念願だったニューイヤーコンサートを行います。
またしても、あの名曲ドナウが振れます♪
楽員を含め、ウィーンフィルの「何年のニューイヤーコンサートが好きですか?」と聞かれるのですが、私はカルロス・クライバーのファンなので89年か92年と答えますが、どうしても無視できない存在があります。
03年にドナウを振った時に「これ、決定版!」といってある友人が勧めてくれたのがボスコフスキーが弾き振りをしたドナウのCDでした(何年のものかは未確認)。
1955年から79年までほとんど四半世紀に渡ってニューイヤーコンサートを作った伝説のコンサートマスター、ヴィリー・ボスコフスキー。
もし私がヴァイオリンが弾けたら絶対に弾き振りをしているのですが、残念ながら彼の真似事さえも出来ません(号泣)。
彼は大げさな表現はしないのに、しっとりとはんなりとウィーン風なのが凄いところです。
ああ、上品なウィーン風。
私の目指すニューイヤーコンサートはここにあるといっていいでしょう。

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天は自ら助くるものを助く

うちの楽団は合奏以外では特に「指導」とか「かわいがり」というのはしない事にしています(笑)。
社会人の団体ですから、人に言われなくたって自分の出来ないところは分かるでしょうし、出来ない人に聞く事も出来るでしょう。それを恥ずかしいと感じるか感じないかはパーソナリティーの問題ですが、私は趣味だからこそ手加減なしで真剣にやりたいと考えています。
私は5年前に指揮者としてデビューしたんですが、最初の合奏の頃に「初心者にしてはよく出来ている」とよく言われたものです(軽い自慢(笑))。でもね、私はそんなの褒め言葉でもなんでもないと思っていました。
私は指揮者になりたいのであって初心者指揮者になりたいわけではなかったのです。そんなことを言われるよりも、「打点が分かりにくい」とか、「予備拍の時と演奏開始時でテンポが違う」とか指導してもらう方がありがたかったです。
私が指揮者になった時に教えてくれる人が2人いたんですが、共にすぐ練習に来られなくなり私は本を読んで、指揮者の講習会に行き、コミュニティカレッジに半年通ったりして指揮の勉強をしました。
うちの楽団には音大生や音大出身の人が何人かいます。オケに10年とか20年近くも在籍している人もいます。キャリアが全てではないですが、少しでも自分より出来るな、と思ったらその人から色んなものを吸収しないと損です。
音楽教室へ行ったら1時間で何千円ととられるのに、同じ楽団員ならちょっとしたヒントを無料で貰える事が出来ます。特に楽譜の書き込みは、上手な人から見せてもらうべきです(練習に来られない時にね)。
皆さんがどういうスタンスで練習に来ているか、それは人それぞれでいいと思います。ただ、少しでも「上達したい」という思いは全員が持っていると思いますので(ないと困ります)是非、楽団の仲間をいい意味で利用してやってください。

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寝言

「120から…さん、はい!」
楽団の練習が終わり酔っぱらって寝ている私の寝言だそうです(笑)。
夢の中でも楽団の練習をしているなんて、私って本当に幸せ者ですね(笑)。
今日は金曜日、私にとっては一週間の終わりで、楽団の練習日の前日。そういえば今日も真っすぐ帰宅(爆)。ネットで取っている出欠表を睨みながら「明日どういう練習をしようかな」と計画を立てているところです。
今週はトランペットとホルンに入団辞退者が出まして、席が1つずつ空きました。ホルンはまぁ、現状の4人で演奏会まで行っても問題はないんですが、トランペットはねぇ。確かに古典派ばかりのプログラムですから、あんまり練習に対してモチベーションが上がらないのは理解できるんですが(実際はお忙しいからで、そんな理由ではないのは分かっていますよ(念のため))ねぇ。
まぁ、焦らずにじっくり楽団員を集めて行くつもりなんで、面白そうだな、と思った方はぜひ見学のメールを下さいね。
bpo0714@livedoor.com

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ルチアーノ・パヴァロッティ

希代のテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティが亡くなりました。謹んでご冥福をお祈りします。
パヴァロッティと言えば3大テノールとして世界的にオペラを知らない人にも知られており、日本でもオペラが少しは広まる事に貢献してくれた、偉大な歌手で、特に彼のトランペットのような声質とキングオブハイC(ツェー)と呼ばれる、伸びやかで、笑っちゃうような高音が印象的でした。
私はワールドカップサッカーの前の3大テノール公演でしか彼を見た事がないのですが、彼がなかなか本気で唄っているところを見た事がないので、彼が本当にオペラ歌手としてどうだったのか、よくわからない(笑)のです。
ただ、彼の声も歌も素晴らしかった事は確かな事で、本当に貴重な歌手を亡くしたなぁと思います。
因に、私。トロンボーン奏者ですが、パヴァロッティみたいな音を出したいなぁと常に思いながら演奏していました。
合掌。

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