幸せはなくなってから気がつく

楽団の誕生日をお祝いするのに屋形船に乗ることを年中行事にしています。一昨年は台風で残念ながら中止だったのですが、昨年は念願かなって楽しい時間を過ごしました。
今年の予定については昨年の末から、予約を入れて、通信でもずうっとお知らせし続けて来たんですが、あまり出席状況が芳しくありません。
お金がかかることですし、船が嫌いな人もいるでしょう。だからこればっかりは絶対に強制できませんし、私はそんなことで文句は絶対に言いません。
でも、私だって人間ですから感情があります。私の今の気持ちは「寂しいよなぁ」というものです。楽団の誕生日、もっといっぱいの仲間とお祝いしたかったです。ちなみに今の人数では貸し切り出来ないので、屋形船は中止になりそうです。
それと、ここ数週間。練習終わりの「ふく膳」も参加者が少ないです。
これも、お金がかかることだから、絶対的に強制は出来ませんし、しません。
でもさぁ、思い出してほしいんですが、うちの楽団の殆ど人が見学に来て最初の日に「ふく膳」での食事会に参加してくれて、練習だけではなかなか話をすることが出来なかった、他のパートの人と話をして、少しずつ名前を覚えて行ったんだと思います。
私はその目的で、毎週食事会をやっているんです。
昨日の参加者はたった6人。ふく膳に初めて来た人が1人。2回目の人が1人。せっかく来てくれたのに、他の人がいないんじゃ、名前を覚えるのも大変だし、話も練習中は殆ど出来ません。
毎週行っていますから、「ふく膳」のメニューに飽きちゃった人もいるでしょう。毎週結構なお金になっちゃうから続かない人もいるでしょう。だから責めるつもりはないし、そんなことが出来るとも思っていません。
でも、忘れないでください。
みなさんの殆どは「ふく膳」での食事会を通じて楽団にとけ込んで馴染んで行ったはずです。自分さえ馴染んだら、後から来る人のことは関係ないとばかりの行動は、私の目から見ると冷たいし、そんな楽団を作りたかったわけではないです。
こんなこと、わざわざブログになんて書きたくはないんですが、皆さん、もしかしたら自分が入団したばっかりの頃のこと忘れちゃったんじゃないでしょうかね?
だとしたら、取り返しがつかなくなる前に書いておきます。
「幸せはなくしてから気がつく」ものだってね。
見学者対応、もっとしっかりやりましょう!

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

ウィーンなまり

うちの楽団は文京フィルハーモニック管弦楽団。略してBPO。BPOと言えばベルリンフィルですが、今度の1月まではVPOで行きましょう。
そう世界最高峰のオーケストラ、ウィーンフィルハーモニーです。
今度の演目はほとんどがワルツとポルカ、これにはウィーン風のなまりというものがつきまといます。
所詮は日本人です。完璧にウィーン風に演奏することは出来ないでしょうし、そういうことを目指して日夜努力しているオーケストラもあることですから、われわれは我々なりの「ウィーンなまり」を目指しましょう。
まず、その第一歩!
ワルツ踊れるようになりましょう。本格的にやらなくても、ワルツの足の運び方や、曲に乗る練習をするだけで、今までとは全然違うワルツになること請け合いです!
ワルツやポルカを演奏する時は、今まで以上に積極的に体を動かしましょう。直立不動のワルツなんてのはないですからね(笑)

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BPO第144回練習報告 2009年05月30日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者は任意)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 評議会
13:45 分奏
15:15 ミーティング
15:30 合奏
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者39名(食事会参加は6名)

ミーティングの連絡事項
・第5回定期演奏会は10年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「Grupu(グルップ)」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

楽しくないと上達しません

今日の練習で私が言った言葉「一人で音を出したければ、家でやってください。オーケストラで演奏するというのは、音を出すことが楽しいということだけではないんです。周りの人と音を『合わせる』から楽しいんです」。
わざわざ毎週お金と時間をかけて中学校まで来て、口うるさい指揮者に色々言われながら合奏をしているのは何故でしょう?
それは、合奏が楽しいからだと私は思っています。そしてその合奏の楽しさは、読んで字の如く『合わせて奏でる』ということが本質なんだと思います。
楽譜にかじりついて、自分の楽器を必死に操っているだけでは、楽しくないし、そもそもオーケストラにいる意味がないと思いますし、実際そういう奏者は周りの迷惑だったりします。
勘違いをしないでください。これはなにも楽器の上手下手の話をしているのではないのです。
上手な人は、楽譜がスラスラ読めて、楽器を自由自在に使いこなせるから、余裕があり、だから周りに気を回すことが出来る。これは勿論事実ですが、それだけではないです。
私は、先週、今週とトロンボーンを担いで練習に行っています。3年振りの楽器演奏ですから、はっきり言って周りを聴く余裕なんてないんです。
でも、可能な限り周りを意識して、周りの奏者の様子を観察します。音程にも勿論耳を澄ませます。
私なんか全然楽器できない部類の人間ですから、そのどれもがきちんとできているわけではありません。でもね、やれることを一生懸命やるんですよ。一生懸命やるから、充実感もあるし、楽しいんだと私は思います。
楽器を上達させるには、楽しむこと。人間は楽しくないことは長続きしません。頑張りましょうね。

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BPO第143回練習報告 2009年05月23日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者は任意)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 分奏
14:45 ミーティング
15:00 合奏
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者38名(食事会参加は5名)

ミーティングの連絡事項
・第5回定期演奏会は10年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「Grupu(グルップ)」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

迷信か?

今日の話は何の根拠もない話なので、間違っていたらどんどん突っ込んでください。
実は、昨日パート練習のときにトロンボーンを吹いていて気がついたのですが、私の楽器随分と「音痴」になっていました。
ご存知の通りトロンボーンという楽器はスライドを使って音程調整をするので、無限に音程が出せるのですが、音の中心は実は楽器が出しているのではなく、マウスピースのところで正しい音程が出せているかどうか?なんです。
しかし、楽器によって癖や特徴があるのもご存知だと思いますが、トロンボーンなどの金管楽器の場合、楽器に「音程を覚え込ませること」もまた重要です。
これはよく聞く話ですが、初心者が買ったばかりの楽器で、どんなに頑張ってもハイベーが出ないのに、先生に一発吹いてもらうと、その後からどんどんハイベーが当たるようになる(つまり奏者の技量だけではない)、といいます。
私の楽器は3年間吹いていなかったわけで、その意味では楽器自体が全く鳴っていなかったわけです。楽器の本体は金属ですからある程度使って鳴らしてやらないと鈍るのではないか、と私は思うわけです。
こういうのってもしかすると迷信かもしれませんが、昨日の音程のひどさ(具体的にはやたらめったらに低い)は私のせいだけではないような気がするんだけどなぁ。

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つらいけど楽しい

今日の練習で、3年振りにトロンボーンを吹きました。
私は元々トロンボーン吹きです。そこから指揮者になったとはいえトロンボーンの楽しさを忘れたわけではありません。
ようやく本格的にトロンボーンのある曲がレパートリーに入って来たのでパート練習の間だけでも吹くことにしました。
3年振りなので音が出ないのは仕方ないにしても、楽譜は読めるのに手が反応しないのに自分でもびっくりしました。頭ではAと分かっているのに手は何故かAsを吹いてしまっている(号泣)。
しかも、ほかの楽器と音が重なってくると自分がどこの倍音を吹いているか分からない(号泣)。
さらに初見の楽譜で数え間違うし、リズムとり間違うし、もうしっちゃかめっちゃか。
でもね、やっぱり楽器は楽しいですよ。特に初見演奏で、なんだか分からないけど悶絶しながら楽譜に食らいついていくのは、プライドはズタズタになりますが、それでも楽しいですよ。
音程とか、音色とかそんなところまでは全然いきませんが、これを機会に毎日少しずつさらってみることにします。
さて、先週できなかった曲も今日は通しましたので、一通り初見大会は終了です。
ワルツとポルカで一つの演奏会をするのは楽器の演奏という意味では退屈で面白みがなく、報われないかもしれません。しかし、ニューイヤーコンサートという音楽パッケージに参加できるということに喜びを見いだしてもらいたいと思います。
今回はカザルスホールという素晴らしいホールで演奏が出来ます。そしてニューイヤーコンサートですから何よりもお客さんが喜んでくれます。うちの楽団のファンが一人でも増えてくれるように、音楽って本当に楽しいんだということが伝わるような演奏をしましょう。
なぁに、やりがいのある曲をやりたいのなら、その次のチャイコフスキーの5番やモーツアルトのピアノコンチェルト20番でくちゃくちゃにしぼってあげます(笑)。それまでの辛抱です。

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BPO第142回練習報告 2009年05月16日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者は任意)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 分奏
14:45 ミーティング
15:00 合奏
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者36名(食事会参加は13名)

ミーティングの連絡事項
・第5回定期演奏会は10年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「Grupu(グルップ)」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

復活

今週から私はトロンボーンを持っていきます。パート練習の時間トロンボーンを吹くことにします。
9月の文吹の演奏会で出来ればトロンボーンカルテットを演奏したいのでそのためのリハビリではあるんですが、久しぶりに楽隊として現役に復帰したいという思いは常にありました。
オケマンとして復帰するのは、3年振りなので今から楽しみです。

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音楽芸術の本質

昨日楽譜が読めないという話を書きましたが、音楽芸術というのは音として再現される、という点においてその本質は「常に3つの立場がある」ということだと私は思っています。
つまり「音楽」という芸術は作曲した人の視点、演奏する人の視点、観客として聴く人の視点の3つがあるということです。
作曲家が作品を作り出さなければもちろん音楽は生まれないわけですが、作曲家がいくら楽譜に音符を書いて「作品自体」は存在したとしても、それが実際の音になっていないのであれば、その作品は完成して存在している、とはいいがたいわけです。
ちょっと脇にそれますが、勿論作品としては書かれたもの自体が存在のすべてですが音として鳴らないことを前提に書かれた、つまり楽譜であることをもって存在意義のある作品があることは私は不勉強故知りません。
さて、では演奏する視点というのはどういうことでしょう。これはすごく簡単です。今は優秀なコンピュータがあります。サンプリングした音源を打ち込み、楽譜通りに演奏させることは可能ですが、そんなものでコンサートが出来るでしょうか?お金を払って聴きにいきたいですか?
そうではないですよね。
つまりどのオーケストラがどの指揮者によってしかも、どのホールで演奏されるか、なんてことまでが再現者である「演奏家」には求められるわけです。
上述のように作品は音として鳴って初めて価値があるわけですから作曲家と観客だけの音楽というのはなかなか成立しがたいわけです。
では、観客がなく、作曲家の作品を演奏家が演奏しているだけでは音楽作品とはいえないのでしょうか?
ここはきわめて微妙なところです。
私の大好きな指揮者ムラヴィンスキーはプローベで完璧な演奏をした際には、本番の公演をしなかったそうです。この話にはいろいろ裏がありそうですがムラヴィンスキーは音楽の神のためにだけ演奏して、観客がいるかどうかは問題にしなかったそうです。
しかし、音を出すという行為、演奏するという行為はやはり鑑賞する人間、言い換えるとその音楽を聴かせる対象となるべき人間に向かって行われるべきものでしょう。
自己満足の演奏ではそれは演奏とはいえないし、暴走族がマフラーを外したバイクで道路を走り回っているのと大差ないのだと私は考えています。
うちの楽団はまだまだ芸術について語る資格のある演奏は出来ていません。しかしね、少なくとも音楽暴走族でいいはずはありません。
常に音楽というものが3つの視点を持って同時に存在しているのだ(自分さえ良ければいいというのは大きな間違いだ)ということだけは忘れないでいこうと思っています。

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