第14.5回定期演奏会

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昨日は既にご案内の通り、文京フィルハーモニック管弦楽団創立10周年記念演奏会第二弾、第14.5回定期演奏会にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。指揮者のひともぢでございます

楽員一同、一生懸命練習しましたので、本番が一番良い出来でした。…あれでも(笑)。

私はこの楽団を作った時に、毎年年に3回演奏会をやろうと思っていました。1回はクラシックの王道のプログラム。1回は映画音楽や、バレエ、オペラなんかのちょっとライトなプログラム。そしてもう1回は室内楽の演奏会です。

評議会に諮った結果、初心者中心の楽団で、そんなに練習はできないということで、定期演奏会は2年に3回。8ヶ月おきに開催することにしました。

しかし、初心者であるからこそ、室内楽が重要な意味を持ってくると思っています。オーケストラは変な話し、大人数なので、弦楽器であれば間違っても、極論すれば全く弾いていなくても、一つの演奏会に乗れるわけです。

普段の練習でも、弦楽器の初心者は、なんとか上手い人の影に隠れようと必死だったりします。管楽器の初心者は一人で全部吹かなくてはいけないので、そうはいかないのです。

そんなわけで、原則として一人1パートの室内楽は、初心者だろうが逃げも隠れも出来ないわけです。そうやって自分を追い込んで、練習する時に「仲間がいる」ということも大きな意味になってきます。

ピアノの練習はずっと一人でつまらない、と聞いたことがありますが、弦楽四重奏や木管五重奏などは仲間と一緒に辛い練習を乗り越えることができます。

オーケストラであれば、うるさい指揮者の目を回くぐればよかったわけですが、室内楽だと、仲間と助け合い、時に意見交換をし、時にぶつかり合って練習をしていくわけです。その集大成が、昨日の室内楽の演奏会でした。

音楽監督としては、あのレベルの演奏を皆さんにお聞かせするのは、申し訳ないと同時に、恥ずかしい気持ちもあるわけですが、これはいいわけではなく、初心者が中心のオーケストラとしてはよく頑張ったと思っています。

「やっぱり室内楽は楽しいね」打ち上げで、多くの楽員が、自分の演奏を振り返って、そう言っていました。

「また、室内楽の演奏会をやりたいです」という声も多かったです。

「おい、そのためには、最も練習しないとダメだよ!」と私は言ったのですが、うちの楽団が、確実に「ワンアップ」した瞬間だったと思います。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

室内楽の練習

5月1日に文京フィルハーモニック管弦楽団創立10周年記念演奏会第二弾として、室内楽の演奏会を行います。あ、相変わらず体調が悪くて、酒が全く美味しくないという情けない指揮者ひともぢです。

オーケストラの原型が室内楽、特に弦楽四重奏にあることは、ちょっとクラシック音楽に詳しい人なら誰でも知っていることだと思いますが、簡単に言えば、音楽は4声、ソプラノ、アルト、テナー、バスという混声四部合唱の編成が基本になっていて、それを楽器に置き換えると、ヴァイオリン1、2、ヴィオラ、チェロの弦楽四重奏になるわけです。

人間が一度に聞き取れるのが、大体4声部くらいだと言われていて、ワーグナーなんて人は7声部も8声部も書いていて、豪華なことこの上ないのですが、人間には「わーんとなっている」としか聞き取れない人も多いようです。

人数が100人のオーケストラになっても、大抵の場合は四部が守られていて、それを各楽器が音色や音量で組み合わさるというのがオーケストラの仕組みなのです。

演奏する方も、実はオーケストラだと、ファーストヴァイオリンが20人近くもいて、3人くらい弾いていなくても、全然影響がなかったりするわけです(あくまで、うちのオケの場合、ですよ(笑))。しかし弦楽四重奏だと、すべてのパートが一人ですから、その重要度は増すわけです。

お互いを聴き合わないといけない。音程もシビアになる。何よりもそれぞれの人のニュアンスをどう揃えていくかで、演奏にも雑音にもなるわけです。

プロは、楽器を使って、会話をしながら演奏できますが、技術の拙いアマチュアはそうは問屋が卸しません。走っちゃう人、間違えちゃう人、落ちちゃう人。

昨日は、本番前に1ヶ月一度行っている全体発表を行いましたが、演奏会1ヶ月前だというのに、ほぼ現代音楽にしか聞こえないチームが1/3。練習が足りていなくて、5歳児のエリーゼのために張りの演奏が1/3。なんとか一生懸命練習していて、あと1ヶ月仕上げられそうなのが1/3と結果がはっきりしてきました。

技術的なことは、昨日今日で格段の進歩はしませんが、まずははっきり自分の意思を主張して、みんなと音楽を通じて会話をしようとしている人は、先月よりははっきり上達しています。

丁寧に個人練習だけしていても、室内楽は上達しません。個人練習をするのは当たり前ですが、何よりも、とにかくチームで練習することです。この回数が、いい演奏か、雑音かを分ける分水嶺になります。

あと、1ヶ月でどれくらい仕上がるか?そして室内楽で演奏会をやった文京フィルが、本来のオーケストラ合奏に戻った時に、どれくらい音楽力が高まっているか?音楽監督としてはとても楽しみになってきました。

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分奏についての話し合いとアンサンブル

今日は東京マラソンですね。私は5年前に東京マラソンに当選して5時間40分で完走しています。指揮者のひともぢです。

昨日の練習では、弦パートと管打楽器パートに分かれて分奏をどうするか話し合ってもらいました。絶対権力者である音楽監督はその話し合いには加わらず自主的に話し合ってもらいました。

先ずは、どうして分奏をするのか?目的は何なのか?そこをしっかり話し合い、その話し合いでは人の意見を否定しないこととお願いしました。

どういう結論になったのかの報告はまだですが、話し合い嫌いな人もいるし、無駄だだと思う人もいると思います。自分からは意見が言えない人もいます。

逆に話すのは得意だけど、人の話を聞けず自分の話ばかりする人、目的の話をしているのに手段の話におちいる人。

今の所、話し合いが上手くいってるかどうかわかりませんが、話し合いも技術なんです。やり続けるとそれが文京フィルのスタイルになり、伝統になると思っています。

オーケストラを自主運営するには話し合いは避けて通れません。一部の人が決めていいなら、今まで通り創設者で指揮者が決めますが、その人間がいるうちに、新しいスタイルを定着させたいのです。

人の話を否定せずに、他人の意見を聞いて、自分の意見と混ぜて新しいことを考え出すのはテクニックです。だから誰にでも習得可能です。

日本人は意見が違うとその人の人格まで否定するDNAがあるようですが、テクニックだと思えば簡単に習得できるものです。

やり続けていくうちに、出来るようになります。

さて、その後5月の室内楽の演奏会の練習になりました。みんなの前で発表して、演奏後に仲間からコメントをもらいました。

自分の演奏について、こうしたらいいという提案もなかなか、素直には聞けないと思いますが、これも大切な練習です。客観的な意見は個人練習の何倍も密度が濃いはずです。

特に弦パートは普段の合奏は複数人で弾いているのが、アンサンブルだと1人1パートで丸裸です。これをやることにより精神的にも技術的にも上達することは間違いなしです。

そのためには「考える」ことです。漫然と言われたことをただこなしているだけではダメなのです。

どうしてこの練習をするのか?何故出来ないのか?どうして、ああいうアドバイスをもらったのか?何をしたらいいのか?

目的意識を持って練習していく楽団をして目指します。

今日はいい練習が出来ました。

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