2晩じっくり考えたので、もう答えは出ましたでしょう。
正解はリズムです。何故ならハーモニーもメロディーもそれ単独では音楽としては成り立ちません。しかし、リズムはリズムだけで音楽になります。
例えば、我々が歩いているとき、そこに一定のリズムがあれば、それは音楽と言えるかもしれません。
うちの楽団に限らず、音楽の初心者の演奏で、演奏としての最大の欠点を指摘できるとすれば、それは大抵「リズム」にあると私は思っています。
凄く分かりやすく言えば、皆さんは音を間違う事をとても嫌いますよね?でも、音符の間違いなんて一瞬で過去へ過ぎ去って行くんです。しかし、音を間違ったり、管楽器の場合音が出なかったりして「演奏し直す事によりリズムが崩れる」と、音楽は崩壊し、ひどい時には止まってしまいます。
リズムはただ単に時間が流れるだけではないんです。音楽に命を吹き込むんです。どんなフレーズをやっていてもそこにリズムが感じられないと、単調な曲に聞こえます。長い伸ばしのフレーズをやっている時も、下手くそは単に伸ばすだけですが、上手な人はそこにリムズを感じさせてくれます。
「スイングしなけりゃジャズじゃない」という言葉があります。ジャズの本質の核にはスイングがあるという事です。
繰り返します。音楽には明確にリズムが必要ですし、ないもの(ただ単に楽譜をなぞっているもの)は音楽ではないんです。
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。