ネルロ・サンティさん

N響アワーをご覧になった方も多いと思いますが、ネルロ・サンティさん凄い指揮者です。とはいえ、私の基準としては「ベートーヴェンの交響曲を感動的に指揮する」という唯一無二の項目があり、私はサンティさんのベートーヴェンは聴いた事がないので、コメントしずらいところです。
彼がどんな曲も暗譜で振る事はよく知られていますが、リハーサルも暗譜とは恐れ入りました。勿論私みたいな指揮者の端くれとは一緒になりませんが、それでもスコアに書き込みをしたり、その日新しく修正したり、気がついた事を書き込んだりするんですが、サンティさんはそんなのもみんな覚えているんですかね?
例えば同じ曲をやったって、オケによって癖があると思うんですよ。うちのオケだって奏者によって癖があって、入りの時にしっかり目線を合わせた方がいい人と、入りの少し前に目を合わせたら入りの時は知らんぷりしていた方がいい音が出る人とかもいるわけです。
チェロとヴィオラはすぐに走るので、そっちは押さえつつ、セカンドヴァイオリンは必ず遅れるので、しっかり睨みを利かす。そんな事も全部覚えているんですかね?それともそういうオケサイドの問題にはおかまいなしに、純粋にスコアに忠実に振っているとか?
スコア至上主義である事はインタビューでも仰っていましたし、あの人の指揮は確かに無駄がなくエレガントではあると思います。それにしても全部覚えちゃうなんて本当に凄いなぁ、と感心する事頻りです。
ただ、凄く勉強になったのはやはり指揮者というのは第1にスコアリーディング、第2にリハーサル、第3にバトンテクニックなんだと強く印象づけられました。というか再確認できました。
さて、ちょっと話しが変わりますが、私たちが活動の拠点としている文京区には、荒川区、千代田区と共同でケーブルテレビがあります「あらぶんちょ」というチャンネルなのですが、NHKにN響アワーがあるのなら、「あらぶんちょ」にも「BPOアワー」という番組をやらせてもらえないか、という話しが昨日でました(笑)。
「最近の演奏会から」と言っても、まだ1回しかやっていないのでずっと同じ演奏会(笑)。池辺先生の代わりに、うちの楽団員にも駄洒落では負けない人がいっぱいいます。
もし、あらぶんちょの関係者の方いらしたら、ぜひ前向きに検討してもらいたいなぁ、なんて思ったりして(笑)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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