楽団員心得その2

人間てネガティブなことを考えると、その時点で脳の働き止まっちゃうんですって。だからイメージトレーニングというのは有効な練習方法だし、出来るからやってみようと思うことが先ず出来ることの第一歩なんだそうです。
うちの楽団は大人になってから楽器を始めた人が多く、そういう人は大抵、意味のないプライドばっかり高くて、恥をかかないように最初っから出来ないと決めつけ、出来ないいいわけばっかり考えているんです。
そんなんで出来るようになるわけないじゃん。
私は一昨年大学院で「才能教育論」と言う単位を取りました。音楽の練習は反復練習ですが、それは筋肉の反復練習ではなく、脳の反復練習なんです(力を必要とするもの以外は)。
その意味では最初に必要なのは「自分がどうなりたいか」のイメージなんです。
ちなみに以前にも書きましたが、「才能」というのは特別な能力ではなくて、「好きになること」を「才能」と呼ぶのだそうです。好きになれば、練習に励めるようになり、練習に励めば出来るようになり、出来るようになれば楽しくなる、という好循環になり、これが即ち才能なんです。
出来ないいいわけなんか考えるだけ無駄だし、そんなこと考えるなら最初からやらない方がましです。
難しい曲があれば、出来るようになるか自分との勝負です。その勝負を楽しめるかどうか、なんです。学校の勉強でも、会社の仕事でもないんです。それで何か人生が変わったりするわけではないので、そこに挑んでいく気持ちを楽しむんです。
ちなみに「きらいだ」とか「嫌だ」とかいうネガティブな気持ちも、脳が萎縮して人間の行動を制限します。「嫌だ」と言って私がやめるとでも思っていますか?私が誰かに選択肢を与えたのなら「嫌だ」というのもアリでしょう(笑)。
でも、そうではないのですから、「嫌だ」とか「苦手だ」と思うことも意味がないし、ましてそれを口に出して自分は盛り上がりますか?周りの人の雰囲気は良くなりますか?
盛り上がらないなら、そういうこというのやめませんか?周りの雰囲気悪くなるようなこというのやめませんか?
笑いながら「出来ね~」と言える楽団員であってほしいと思います。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。