ホールの打ち合わせ

演奏会の1ヶ月から10日くらい前までにホールの打ち合わせをします。
よその楽団がどういう風にやっているかは分かりませんが、私がやっていることを備忘録的にここに書いておきます。
まず、用意していくのは「進行表」と「セッティング表」です。
進行表は当日の演奏会の流れ、楽員の動き、スタッフの動き、ホールに対するアクションなどを書き込んであります。椅子の数、譜面台の数なども予め計算しておきます。
演奏会当日はまず舞台セッティングから始まります。管楽器が乗る「山台」を作りますが、山台には管楽器と打楽器、何人乗るから、どれくらいの大きさが必要か。
弦楽器出身の人であれば、この山台の前後がどれくらいの広さが必要なのかピンとは来ないと思います。ステージが広ければ前後120センチとることもありますが、90センチあればなんとか乗ります(但し譜面台は前の段に乗せないとならないかもしれません)。ティンパニや打楽器をのせるならやはり120センチは必要だと私は思っています。
だから、一間とれない場合は打楽器は山台ではなく、平台への配置がいいと思います。
山台を組み、打楽器を搬入すると、反響板を入れて、照明のセッティングをします。これがざっと1時間です。なのでステージでの音だしは入場から1時間後が目処になりますね。
ステージリハーサルの時間は楽団で決められますが、私は本番時に「慣れた演奏」をしないためにも、楽員がバテないためにもリハでは全曲を通しません。
そのリハの時間に受付のセッティングがあります。受付を作って、その間にプログラムにフライヤーを挟み込む仕事があります。
本番始まると、陰アナが必要になりますので、陰マイクと演奏の録音の手配もしておきます。
それ以外は基本的には進行表の確認をするだけになりますが、楽屋の使い方や、ゴミの処理、駐車場の使用、打楽器の搬出入について打ち合わせをしておきます。
うちの今回の演奏会のように、譜面灯を使ったり、ステージの照明を変えてもらう場合にはこの打ち合わせのときに伝えておきます。
それにしても、今回の練馬文化センターのホールの方はものすごく感じのいい方で安心しました。前回のギャラクシティ西新井も、タワーホール船堀も、四谷区民ホールもホールの方はとても親切で丁寧な方ばかりでした。
最近改善されましたが、文京区にある、あのホールの係の態度があまりに悪いのには驚きましたが、あそこだけが特殊なんですね。
さて、話がちょっと横にそれましたが、打ち合わせが無事に終わると、あとは本番を迎えるのみです。
さぁ、がんばりましょう♪

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。