うちの楽団は練習終わりに必ず食事会を設けています。
練習中は楽員同士話が出来ません。しかし普段接点のない社会人の集まりですから、何らかのコミュニケーションは必須です。
飲みながら色んな話をしますが、この前ある楽員からこう質問されました。
「皆さんの上手い演奏家の定義は何ですか?」
皆さんはどうですか?
私は考えてこう答えました。「色んな定義があると思うけど、やはり楽譜に忠実に演奏出来ることが、最も基本となる上手さの定義だと思う」と。
勿論これだけが定義ではないと思いますが、割りと客観的に判断できる妥当な基準だと思います。
でも、その楽員の定義には本当に感心させられました。
彼はこう言いました。「僕は周りの人のレベルを上げられる人が上手な奏者だと思います。」
これには本当に思わず膝を打ちました。
全く完全に同意出来ます。
個人的に上手な人というのは多いです。しかしそういう人は、例えば下手な人を馬鹿にしたり、独りよがりな演奏をしたりします。
しかし確かに周りの奏者のレベルアップを技術的だったり、言葉だったり、雰囲気だったりで上手に出来る人がいるんです。
成る程そういう人が上手なな奏者だと定義すれば、オーケストラがチームプレーである以上みんなが納得出来るでしょう。
今後この考え方は楽団みんなで共有して、広めて行こうと思います。
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。