初心者のハードル

指揮者のひともぢです。
この前話題になったのですが、初心者というのは一体誰なんでしょう?
楽器を始めたばかりの人の事をいうのでしょうか?
少し理屈っぽい話をすると、何年たっても初心を忘れない人は初心者だとは言えるかもしれません。
今日の話はそういう人ではなく、本当に楽器を始めたばかりの人です。
そういう人がアマチュアオーケストラに入るにはものすごく高いハードルがあります。なんだと思いますか?
答えは簡単で、自分の心です。自分の心が高いハードルを作り出しているんです。
例えば、楽器が出来ないと、周りに迷惑がかかる。自分が恥ずかしい。人に馬鹿にされる。そんな事を考えてしまうとなかなかオーケストラには入れません。
その他にも、いじめられたらどうしようとか、出来なくて怒られたらどうしようとか、心配し出すとキリがありません。
自分のイヤなタイプの人がいたらどうしよう?に至っては、アマオケに入るより、写経でも始めた方がいいでしょう。
何でもそうですが、始めるという事は変化があります。環境や本人に必ず変化が起きます。そしてそれは案ずるより産むが易しである事が多いと思います。虎穴に入らずんば虎子を得ずという諺もあります。
足りなければ、下手な考え休むに似たり。犬も歩けば棒に当たる。当たって砕けろ…これは違いますね笑。
実際に見学の申し込みをしても、寸前になって辞める方がすごく多いんです。それくらい新しく楽団を探すというのは心理的ハードルが高いんです。
その点、文京フィルハーモニック管弦楽団は、毎週の練習写真を必ずアップしています。このブログと合わせて、楽団の雰囲気が分かると思います。
また、見学した日に取り囲んで入団を迫ったりしません。むしろ逆で、練習後の食事会に参加してもらい、次の見学時に漸く入団申請書をお渡しします。本人がその書類を提出しない限り、楽員にはなれません。
合うも合わないも、百聞は一見に如かずです。ハードルは楽団が設定しているのではなく、自分の心で作り出しているんですね。
さあ、今すぐメールを書いて見ましょう。アマオケの扉はすぐそこにあります。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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