100回目の練習と実践あるのみ

06年8月12日に第1回目の練習を開始してから、今日で100回目の練習ということになりました。こういう練習回数を数えている楽団がどれくらいあるのか分かりませんが、私は進化の物差しとして、こうやって毎回の練習回数を必ずカウントしています。
勿論、ただ長々とやっていればいいということではないと思いますが、「継続は力なり」であることは一面真実だと思います。
どうしても指揮者が一人だと、練習方法も画一的になりがちですが、うちの楽団では現在副指揮者候補が練習をしてくれているのと、弦楽器と管打楽器でのセクション練習を行っています。
個人練習→パート練習→セクション練習→全体合奏というように積み上げをしていくのが本来のオーケストラのやり方だと思いますが、うちの楽団のように初心者が多い楽団だと、個人練習を20年くらいやらないとオーケストラの曲なんかできるようにはならないわけです(笑)。
だから私は初心者の多い楽団はとにかく合奏の回数を重ねてやるのが最短距離だと考えています。勿論個人練習を脱したところのパート練習やセクション練習が不要だというのではありません。
実際今までの2年間は弦楽器のセクション練習は毎週行ってきました。うちの楽団は弦楽器の初心者が多いからです。どうしても弱いところにばかり手をかけてしまうと
その他のパートが疎かになりがちです。
その不備を補う意味での管打楽器セクション練習ということになりますが、今後はパート練習を含めて、どうやって効率的に個人練習に落とし込めるか?というのがうちの楽団の課題になると思っています。
さて、そんな100回目の練習ですが、以前このブログでも書いたように、今日はCDを聴いてもらいました。
私はクラシックの曲ならCDを聴くように楽団員に勧めることは殆どないです。何故かと言うと、そのCDの真似ばかりして、自分で楽譜を読もうとしなくなるからです。
しかし、映画音楽で原曲がある場合、特に歌手が唄っている場合、その歌手がどんな声でどんなアレンジなのか、を知ることは重要なテーマになって来ると思います。ミュージカル映画ならそれがどんなキャラクターによってどんなシーンに唄われているのか?バレエならどんな踊りなのか?
そんなことを知っているのと、知らないのとでは演奏が全然違うのは音楽の素人で楽器を演奏しない人にもご理解いただけるでしょう。
今日の練習ではまず何も言わずにいつも通りに演奏してもらい、CDを聴いてもらった後に再度演奏してもらいました。
結果は言わずもがな、聴いた後の方が演奏が「生き生き」しているんですね。これは技術的にどうこうという話しではないんです。
これからも色んな練習方法を試して、更に楽団として進化していければ、と考えています。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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