第四回定期演奏会

第4回定期演奏会が終了しました。
1年間に2回の演奏会というのはうちの楽団にとっては決して楽なことではないのですが、それでも私はこれくらいのペースでやっていくことで楽団としてのレベルが絶対に上がっていくと信じています。
今シーズン、うちの楽団は通常の練習の前に弦楽器と管楽器に別れてパート練習というものに重点を置いてきました。普通のオケなら当たり前のことでも、うちのオケはトレーナーなどがいないのでいままで指揮者一人では出来なかったことです。
パート練習は目覚ましい効果を上げて、うちの楽団は昨年よりもこの1年で技術的にまた、オーケストラとしてのまとまりが著しく進歩しました。この果実が本日の演奏会であったと私は断言できます。
実は今日の演奏会、いままでの演奏会で一番「楽員がとっちらかった」演奏会でした。普段ならやらないようなミスを連発し、落ちないようなところで落ちて、出来ているところで音が詰まる。
楽員個人個人にとってはちょっぴり苦い演奏会だったかもしれませんが、間違いなく今回の演奏会の演奏はまとまっていましたし、それぞれの曲は本番が一番いい演奏でした。
それぞれの曲について個人的な所感を書いておきます。
フィンガルの洞窟
私はやっぱり序曲は怖くて、安全運転をしてしまいました。こういう私の迷いと言うか弱気が楽員の皆さんに見透かされてしまったのかもしれませんね。
ハイドン45番告別
どうしてもやりたかった譜面灯の演出ですが、ビデオを見る限りはちょっと幽玄過ぎたかもしれません(笑)。もう少し明るくて貴族の食卓感が出ているともう少しリラックスできたかもしれません。
それと、暗くなって視界が狭くなると、演奏者はテンポが遅くなる、というのもいい勉強でした。あ、それと2楽章の繰り返しはやっぱり「やめる」という決断をするべきでした。反省しています。
シューベルト4番
アンケートでは一番評判の良い曲でした。私自身すごく達成感があります。この曲についての最大の仕掛けは「楽員のレベル向上」にありました。実はいままでの演奏会は常に管楽器のトップ奏者がメインの曲を演奏するという不文律がありました。
しかし、今回フルート、オーボエ、クラリネット、トランペットのトップ奏者はフィンガルに回ってもらい、それ以外の方にメイン曲のトップをお願いしました。
この「メイン曲のトップ」というのが演奏者にとってどれほど意味があるのかは、オーケストラをされたことがある方にとっては容易に理解できると思いますが、憧れでありプレッシャーであり、そうした思いによって引き出される練習が必ず奏者のレベルを上げてくれるんですね。
この曲を通してうちの管楽器がパートとしてレベルアップしたことは間違いありません。また、特筆すべきはセカンドヴァイオリンのレベルアップです。
うちの楽団のセカンドヴァイオリン奏者はほとんどが大人になってから楽器を始めた人で、楽器のキャリアで言うと平均して3年から5年といったところではないでしょうか?
それくらいのキャリアでオーケストラの曲を演奏するのは並大抵のことではありません。しかし、指揮者に「へたくそ」と言われ、合奏中に何度も捕まってもセカンドヴァイオリンパートはあきらめずに、地道に練習を続けてくれました。
フォルテは残念ながらまだまだですが、ピアノやピアニッシモの表現は昨年と比べると子供と大人ほどの差があると思います。
さて、アンコールのフォーレのパヴァーヌも私がどうしてもやりたかった曲です。
この曲もフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンに難しいパートが回ってきますし、ヴィオラとチェロにもやりがいのあるオブリガードがあります。
これはフォーレの優れた管弦楽法によるもので、この点ではハイドンやシューベルトも遠く及ばない点だと思います。いままでの古典派とは違い、優れた目と耳が要求され、音楽家としての見識が問われる曲だと思いますし、何よりもフルートとホルンには「勇気」の試される曲だと思います。
多少傷はありましたが、うちのオケらしい素晴らしい演奏だったと思います。
アンコールは華やかにという意見もあるとは思いますが、私は余韻を味わうためにもこういう選曲でどうしても締めたかったのです。
とにかく、今回の演奏会。本当に演奏自体は良い出来でした。運営面で大きな課題がありますし、演奏会を進めるにあたって文吹のスタッフの経験と機転と方法論に大きく助けられたのは事実です。
これを一区切りとして、まだまだ成長していきましょう。音楽が楽しくなってくるのはこれからですから。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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