コンサートマスターには絶対服従!

先週の練習で私が言った「コンサートマスターには絶対服従!」。これってずっと言おうと思っていて、なかなか言えなかった言葉なんです。
その場にいた方、または練習録音を聞いた方はどういうシチュエーションで発せられた言葉かお分かりだと思いますが、実はコンサートマスターが繰り返しをすっ飛ばして先に進んじゃって、オケは全体「ん!」という感じになったんです。
勿論すぐにコンサートマスターは気がついて手を止めちゃったんですが、そんなコンサートマスターなんか全く無視して、堂々とというか悠々と先に進んじゃうオケではちょっと困ります。
オーケストラで大切なのは「合わせる」ことです。自分が正しいからといって「正しいもん!」と胸を張っていたって偉くも何ともありません。
自分が正しい時に周りをどう修正できるか、周りを巻き込んでどう演奏にまとまりをつけるか、そこが優れた演奏家か普通の人かの違いです(普通の人は自分が合っていれば、間違っている周りを非難して、無視しちゃいます)。
残念ながら指揮者は音が出せませんので、音を出す奏者の中で一番偉いのはコンサートマスターということになります。
指揮者が間違えば、間違って演奏する。コンサートマスターが間違えばその間違いに合わせる。これが「正しいオーケストラ」のあり方だと私は考えます。
この考えが古今東西万国共通なのかは分かりませんが、少なくとも基点を無視して、合わない演奏をすることは間違っています。
コンサートマスターには絶対服従!努々忘れないでください。
ただし、これは演奏の中でのみ、です(笑)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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