映像の力恐るべし

本日の練習は、チェロが3人いてくれたお陰もあり、演奏としてはなかなかの仕上がりを見せてくれました。やっぱりパートが埋まって来ないと合奏としては成り立たないんだなと改めて思いました。
今日はファゴットとトランペットが欠けパートでしたが、練習の時にきちんとパートが埋まる楽団にしないとな、と楽団員募集に思いも巡らしたり(笑)。
曲の演奏は大体出来るようになって来たんですが、揃えるという事と、曲想にまで踏み込めればうちの楽団はあと1段上がれるような気がしてきました。みんなで頑張って行きましょう。
さて、今日は練習後、居酒屋ふく膳で5月の第1回定期演奏会のDVDの鑑賞会を開きました。楽団員にテレビ局で編集の仕事をしている人がいてその人の力作でした。映像の力って凄いですよ。今まで何回かCDで聞いてきましたが、まぁいい演奏だとは思いますが、お世辞にも上手な演奏はとは思えませんでした。
勿論映像だからといって演奏が上手になるはずはないんですが(苦笑)、私のこだわりで5カメを使って録画した演奏会。プロの編集によって、N響アワー張りの画像が演奏の欠点をこれほどまでにカバーしてくれるとは(笑)。
かの、カラヤンが逆立ちしてもフルトヴェングラーに敵わないと悟り、映像の録画やCDへの録音に情熱を傾けた理由が、はっきりと分かりました(爆)。
演奏も少しずつレベルアップしないとね(苦笑)。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

ちょっと緊張して来た

とはいっても、演奏会の事であって、演奏会の事ではないんです(謎)。
つまり、来年5月の演奏会の事を考えて緊張するのではなく、来年12月の演奏会の会場取りが来月の頭にあるわけです。
12月と言えばプロアマ問わず、かき入れ時で公演会目白押しな訳です。いい演奏会場はどこも抽選なわけで、取れるかもしれませんが、取れないかもしれません。
それに、取れればどこでもいいか、と言えばそんな事もないわけです。
「文京」を名乗っている楽団なので、八王子や藤沢や大宮でやるわけにはいかんのですよ(何故か腕を組んで頷く)。本当は「文京シビック」で演奏会をしたいのですが、シビックって高いんですよ。午後夜間の区分で60万円くらい。しかもやっぱり交通の便がいいから競争率むちゃくちゃ高い。
試しに今年の12月の空きを調べたら、水曜の午前とか、日曜の夜間とかしか空いていない。
まぁ、仮に開いていたとしても、創立2年目の貧乏楽団では手が出ない(号泣)。
いずれにせよ、会場を勝ち取るには「くじ運」がものを言うわけです。こればっかりは鍛える事は出来ないから、神頼み、緊張するんです。
まぁ、幸いにと言うか12月1日は土曜日。会社休まなくてもすむので、くじ運の強い楽団員を連れて行くか。
そういえば、どこだかの会社で、運の強い人を採用するためにじゃんけんをするとか(違ったっけ?)。うちの楽団も正団員面接でじゃんけんをする事にしてみようかしら(笑)。

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理想の演奏会

私は普段オーケストラの指揮者として考えたり、行動したりするのですが、純粋に観客として演奏会を聞く時に、やっぱり自分の聴きたい曲や、好きな曲というものがあると思うんですね。
そこで、こんな事を考えてみました。指揮者としてやりたい演奏会、トロンボーン奏者としてのりたい演奏会、そして観客として聞きたい演奏会。
指揮者としてやりたい演奏会。
前プロ シベリウス作曲 交響詩フィンランディア
中プロ ガーシュイン作曲 ラプソディーインブルー
メイン ベートーヴェン作曲 交響曲7番
既に7番はやってしまっていますが、どの曲ももの凄くドラマティックで指揮者としては見せ所いっぱいかな(笑)と。てか、なんかのだめっぽいですね(苦笑)。
トロンボーンでのりたい演奏会。
前プロ ヴァーグナー作曲 タンホイザー序曲
中プロ ラベル作曲 ボレロ
メイン ブルックナー作曲 交響曲4番
実はここが一番悩むところで、メインはシューベルトのグレートもやりたいし、チャイコフスキーの6番もやりたい…。てか、ボレロ吹いたあとブルックナーなんて物理的に無理ですよ(苦笑)。
観客として聞きたい演奏会。
前プロ シュトラウス作曲 こうもり序曲
中プロ ラフマニノフ作曲 ピアノコンチェルト3番
メイン ブラームスの1番の1楽章、2番の2楽章、3番の3楽章、4番の4楽章。
(笑)。メインはそのうちうちのオケでやるかも(笑)。本当はオールブラームスでもいいのですが、そんなコンサート聴いたら現実世界に戻れないかも(笑)。
皆さんはどんな演奏会が聴きたいですか?

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見習うべきは友人の演奏会

今日は姉妹楽団の文京区交響吹奏楽団の演奏会でした。
私はいつも言っているのですが、演奏会を聞きにいくなら、絶対にアマチュアの演奏会がいいです。自分で演奏をしない人はプロの演奏会を聞きにいけばいいのですが、自分で何か楽器をやる人はアマチュアの演奏会に行くと、自分でもびっくりするほど色んなことを勉強できます。
いい演奏は勿論、ダメなこともひっくるめて全て自分の演奏に生かすことが出来ます(プロの演奏会に行っても意味がないということではないですよ)。
うちのオケも色んな意味で常識はずれなオケだと思いますが、文吹の演奏会もあらゆる意味でユニークです。独創的で創造的で抜群のエンターティンメント性があります。色んな点で欠点もありますが、それを補って余りある素晴らしい「演奏会」でした。
私は文吹の演奏会は4回目ですが、メンバーは毎回入れ替わっているにも関わらず、毎回着実に演奏としてのまとまりや音楽性に進歩が見られます。1年前はソロをとることが出来なかった奏者も立派にソロを張れるまでになっています。
こうした「楽団」としての積み重ねも見習うべき点です。
こんな素晴らしい演奏会が出来る楽団が姉妹楽団だなんてうちのオケは何と幸せなんでしょう。お客さんの中で感動のあまり泣いて帰った方もいらしたと聞きますが、あながち大げさではないと思います。
そして、出張で演奏してくれた、うちのホルン奏者を始め、ステマネ、司会、セッティング、受付、カメラのスタッフを手伝ってくれた方達、撤収を手伝ってくれた楽団員、聞きに来てくれた楽団員にも最大限の感謝をしたいと思いますし、とても誇らしく思います。
本当にいい演奏会でした(飲み過ぎたいいわけ(笑))。

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アンコール

昨日も飲みながら「アンコールの曲どうしよう?」って聞いて回ったんですが、うちのオケの場合全部の曲をやると公言しているせいか、みんなあんまり選曲について熱心じゃないんですね。
どんな曲でもどんと来い!というのはいい事だとは思いますが、ちょっと張り合いがないのも事実(笑)。
私が前いたオケでは、毎回選曲の事で大もめ(苦笑)、曲が決まってからも、あれがいいこれがいいと…。方やお隣の文吹は楽団長がさくさくと大量の楽譜を用意して有無をいわせず楽団員の前に積んで行きます。
どっちがいいとか、悪いとかそんなのはないのですが、色んな方法があるもんだなぁと改めて感心しています。これって結局は音楽の多様性と一緒なんですね。
「こうじゃなきゃいけない」「こうあるべきだ」という、もっともらしい意見というのは自分の肌に合うか、合わないか、だけでそれが(最適と言う意味での)正しいかどうかではないんですよね。
逆にいうと、うちの楽団員はとても柔軟で懐が広く、音楽の多様性を楽しめる人が集まっているんだなぁと、誇らしく思ったりもします。
でも、そろそろアンコール決めないと(汗)。

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おっそろしい夢

ネタじゃなくて、本当に今朝ほど恐ろしい夢を見ました。今思い出しても脂汗が出てきます。
演奏会なんですよ、今日が。
勿論皆さんはオールスターで出演なのですが、何故かリハーサルもしないで、本番で、お客さんが入り出している中、舞台袖で燕尾服に着替える私。
そこで、ハタと気がつくんです(夢の中で)、1年後じゃないから、演奏なんか出来やしないんです。尤も、皆さんが、というよりも私自身、スコアの勉強終わっていないし、どうやって振っていいかも分からない場所があちこちにあるわけです。
おいおい、モーツアルトの最初どうやって振るよ!?考えながらワイシャツを着たりしているんです。
私は夢の中でも、「これは夢だ」と最初から気がついているタイプなんですが、この夢はあんまりリアルだったんで(普段白黒なのに、カラーでした)醒めるまで気がつきませんでした(汗)。
焦りながらワイシャツ来ているもんで、ボタンは掛け違えるし、指揮棒は見つからないし、なんてしているうちに、またしても気がついちゃったんです!
「暗譜してない」!!!!!!
5月の演奏会でも一応スコアは持って行きました。実際1曲目からスコアは見ていなかったんですが、前半だけはスコア置いておきました。
しかし今度の演奏会は協奏曲もないし、全曲暗譜!…の予定だったんです。
どうしよう、スコア見ながら演奏会でなんて振れないし…。
客電が落ちて、楽団員入場。何故か私はニコヤカに見送って、さぁコンマス入場。というところで目が覚めました。
恐ろしい、恐ろしい。
もの凄い嫌な汗をいっぱいかいていました。
正夢にならないようにしなきゃ(苦笑)。

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クリスマスコンサート

今年ではないのですが、来年から毎年12月にクリスマスコンサートをやろうと思っています。管弦楽の王道を行く春の定期演奏会とは趣向を変えて、映画音楽やポップス、ロックやジャズなど管弦楽の譜面さえあれば、肩の凝らない誰でも楽しめるようなコンサートをやりたいんです。
勿論まだまだ問題があって、いまの楽団員数だとトロンボーンを入れると弦が負けてしまうので、少なくともあと1プルトくらいずつは各パート増えて欲しいんです。それと同時に、トロンボーンとテューバも募集をかけて、という事になるんですが、これも集まるかどうか?
さらに大きな問題は「楽譜」です。やりたい曲はあってもその楽譜があるのかどうか?楽譜があったとしてうちの楽団員が演奏できるだろうか?という問題。映画音楽の楽譜って結構難しいんです。
さらに、私的には気になる事があって、うちの楽団は「宗教と政治」は持ち込めない事になっています。なのに、クリスマスというキリスト教のお祭りを大上段に構えるのにはどうしても抵抗があります(悪いという事ではないですが)。
なんか、コンサートのいい名前ないですかね?
因に「1分間指揮者コーナー」とか観客が参加できるような趣向も考えたいなぁと思っています。
ところで、コンサートスクエアのトップページが恐ろしい事になっています。来年5月のうちの演奏会。早くも7位に登場しています…。

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来年の明日

皆さんはきっと私の事を気の早い人だと思っていると思いますが、来年の明日、いよいよ第2回の定期演奏会です。来年は閏年ですので、あと365日ではなく、366日になります。
以前からはお話ししているように、来年以降定期演奏会は年2回行いますが、それ以降可能であれば、ドンドン演奏の機会は増やして行きたいと思っています。
え~、そんなの無理!
という人もいると思いますが、うちの楽団は演奏した曲を「使い捨て」にする楽団ではないです。色んな曲に挑戦して行きますのが、その考え方は「楽曲コレクター」ではないんです。
ベートーヴェンを1番から9番までやって行くという事が目的では決してないんです。
だから、例えば同じプログラムの演奏会を年に2回やる事も十分にあり得ます。だから、一から曲を仕上げるわけではないので、理論上は年に何回でも演奏会をする可能性はあります。
ただ、春の定期演奏会は「新プログラム」というところと、12月の定期は「ポップスや、映画音楽、バレエ」なども視野に入れたものというのは大きな枠として持っておこうと思っています。
それプラス、室内楽の演奏会を年に1回というのまでが実現できればいいなぁと思っています。
とはいえ、今の段階で弦楽器のメンバーは思うようには集まっていません。この状況ではトロンボーンを募集できないので、選曲に大きな制限が生まれています。勿論トロンボーンを入れる事が目的ではないので、弦楽器が集まらないのであれば、いまの編成で出来る曲をドンドンやって行くだけです。
楽団員の色んな音楽性を実現できる楽団になればいいな、と願っています。

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ストラディバリウスサミット

昨日になりますが、予告通りストラディバリウスサミットに行ってきました。
グアルネリとかアマティとか世界最高峰のヴァイオリンは数あれども、あれだけの数を集めてしかもコンサートが成り立つというのは、ストラディバリだけが持つ「魔力」みたいなもんでしょうね。
演奏に文句の付けようもなく、音も私がいままで聞いていた音の中で一番美しい音だったと断言できます。特にバーバーの「弦楽の為のアダージョ」は聴いているだけで体中の細胞が新しく生まれ変わるような感動的な体験でした。
正直に言えば毎週うちのオケの奏でる音は「温かい音」ではあると思いますが、音程が合っているわけではなく、音のニュアンスも決して揃っているわけではありません。言ってしまえば、「調和」というよりは「カオス」に近い音がしています。
それが故に個性がでているとも言えますが、それは音楽という芸術を語る上では決して褒められる事ではないわけです。
しかし昨日の演奏は調和していました。完璧に調和していて楽器以外の音が聴こえました。神々しくさえありました。それがストラディバリの魅力なんだという事を初めて知らされたような気がします。
いい音の記憶は私の脳細胞にしっかり刻まれました。今週から練習が厳しくなるかもしれませんね(笑)。

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ストラディバリ

明日なんですけど、ストラディバリウスのサミットコンサートというのに行ってきます。ほとんどが元か現役のベルリンフィルのメンバーで、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスまで全部ストラディバリウス。総額90億円だそうです。
楽器というのは道具であると同時に、芸術品でもあります。どんな奏者であれ自分の楽器には愛着を持っているでしょうし、それなりの癖を把握して、自分の癖を分かってもらう関係だと思います。
その中でも、特に伝説になっているのが、ストラディバリウスでもはやこれは芸術品というよりも投資の対象だったりもするわけです。
今日したい話しはその楽器の話しです。
私が指揮棒に対して凄く思い入れを入れるのは以前にも書きましたが、同様に私の楽器であるトロンボーンももの凄くこだわったものを使っていますし、マウスピースも普通の人が持っていないようなものを使っています。
私は楽器のプロではないですが、プロというのは自分の道具(この場合楽器)をもの凄く大切にします。「弘法筆を選ばず」ということわざがありますが、私はあれは完全にデタラメだと断言します。
自分のピアノを持ち歩いてホロビッツの例を持ち出すまでもなく、プロであればあるほど、これはどんな分野でもそうですが道具にはこだわるし、その手入れというのに一生懸命になるものですし、逆説的に言えば、道具を粗末にする人は所詮二流だという事です。
私は一流のプロになる事は出来ませんが、1流のアマチュアにはなりたいと思っています。超一流のアマチュア指揮者と言われたいと思っています。そしてそれは二流や三流のプロよりも誇れるものだと思っています。
皆さんも道具は大切にしてください。楽器に限らず、音叉やチューナー、メトローノーム。楽譜も勿論です。音楽に関わるものを大切にして、胸を張って一流のアマチュア奏者になろうじゃないですか。

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