オーケストラは楽しいかい?

私は元々トロンボーン吹きで、トロンボーンは私の好きなジャズもクラシックの演奏も両方出来るから選んだんです。
ジャズの演奏は少しだけやりましたが、なかなかアドリブまで手が出なくって、ビッグバンドのようなところでトゥッティで演奏するならオーケストラでの演奏の方が楽しくって、私はオーケストラで演奏して来たんですね。
ただ、本当に純粋にトロンボーンを吹くなら、トロンボーン四重奏という演奏形態があって、これが抜群に楽しいんです。どんな楽器でもそうですが、自分のパートの重要性が高まれば高まるほどやりがいもあり、難しくもあるんです。
翻ってオーケストラでのトロンボーンは休みが多くて、一部分しか吹く事が出来ないんですね。交響曲だなんて言ったって、大抵の曲は吹いている時間よりも休んでいる時間の方が長いんです。
それでも私はオーケストラで吹くのが好きです。その少ない出番で最大限の効果を出すために、作曲家はトロンボーンにいいパートを書いてくれている事が多いからです。
いっぱい音符が吹ければいいと思っている人にはつまらないかもしれませんが、私は量より質だと思っています。
指揮者の棒に如何に合わせるか、隣りのパートとどうやって呼吸を合わせるか、パート内で如何にハーモニーを作るか、そんな事を考えながら演奏するのは本当に楽しいものです。
みなさんは、オーケストラで演奏するの楽しいですか?

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

“オーケストラは楽しいかい?” への4件の返信

  1. PASS:
    >後方部隊さま
    それはよかったです。その楽しさを他の方と共有してもらえるとありがたいです。

  2. PASS:
    十数年ぶりにオケの世界に戻ってきて、「やっぱりオケってこんなに楽しいんだ!」と実感しています。
    * * *
    「音符の量より質」、同感ですね。
    以前、九州のアマオケでチャイコフスキーの「悲愴」を聴いたとき、第四楽章の銅鑼(音符ひとつ!)のためだけに出演されたエキストラの方がいらっしゃいました。心の隅々にまで波紋が浸み渡っていくような、値千金の一発を、今でも目の前にはっきりと思い出します。

  3. PASS:
    >二刀流さま
    いっぱい音が出せればいいなんてのは、小学生のサッカーと一緒でね(苦笑)。打楽器奏者は1音にかけるエネルギーがものすごいですから、割と武士みたいな人が多いんだと言うのは私見です。

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