指揮者のひともぢです。
私はよく演奏会の時にこう言います。「同じメンバー、同じ場所で、同じ曲をやって、更に同じお客さんが入ると言うことは二度と起きないので、この一回だけの演奏会を大切にしましょう」と。
その一期一会の演奏会なので、うちの楽団ではビデオ撮影をしっかりやります。最低三カメで撮影して編集します。
オーケストラは役割の差はあっても、全員が主役だと思っているので、全員の勇姿を映像に残しておきたいのです。
とはいえ、映像の編集は時間がかかります。昨年5月の演奏会のDVDが先日出来上がって来ました。
映像は大抵記憶よりも酷く聞こえるものなので、毎回ドキドキしながら見ることになるのですが、と同時に、一年前のことなのに、何年も前のことのような気もするものです。
昨年5月の演奏会は第10回定期演奏会という記念の演奏会で、ラフマニノフの交響曲二番に挑戦しました。
うちの楽団は通常、一つの曲を1年かけて練習するのですが、この大曲は一つ演奏会をスキップして1年半練習した曰く付きの曲でした。
私は自分が小学生だった時から、人前で何かをして泣いたとこは一度もないのですが、この時はアンコール前に思わずこみ上げるものがありました。
本当によく頑張った楽員たち。練習したあとがこんな形になるなんてと、本当に感動しました。
努力が報われるかどうかは知りませんが、少なくとも努力は裏切らないな、と思った瞬間でした。ということをDVDを見ながら思い出しました。
今度は良い音程で、良い音楽で私を感動させてくれるのを楽しみにしています。皆さんもその瞬間にご一緒してみませんか?
via PressSync
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。
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