第8回練習

連休の中日だし、天気はいいしねぇ。こんな日は何人集まってくれるかしら?といつものように心配していたのですが、今週も21人。あと弦楽器奏者が安定して5人は来て欲しい…。
でも、今週はヴァイオリンの見学者2名お迎えすることが出来ました。新しい人が来るというのは迎える方も若干緊張するもんですね。気に入ってもらえるだろうか?とか練習は大変じゃないだろうか?とか下手くそすぎて馬鹿にされないだろうか?とか色々心配することがあります。
昨日は25番から始めてみました。1楽章をいつものように机を叩かずに、指揮してみたのですが、面白かったですねぇ。いつものように、窮屈そうに「小節線」が聞こえてくる演奏ではなかったですが、まるでリズム感のないメリハリのない合奏になりました。
4拍子の曲は4拍毎に一番強い拍が来るので、拍を感じられるわけで、これは伸ばしの人も一緒なんです。ただのんべんだらりと4小節とか8小節とか伸ばしている人がいますが、伸ばしだって音楽なんですから、当然「拍」が感じられないといけないんです。
いつまでも机を叩くわけには行きませんが、最初の段階はきっちりとテンポを取って「音楽を進めていきましょう」
このことに付随して、楽譜を読むということが出来ていない人が多いです。合奏しながら「おおフォルテだ」と言ってフォルテを出すのはいいのですが、その次にフォルテシモが来て「ひえ~これ以上強く出来ない」という人が多いんです(笑)。
演奏者は楽譜を読んでいるわけですから、先々を見越して、全体のバランスを考えて「表現」するようにしましょう。
更にもう一点。音楽家は音符が読めればいいと思っている人が多いと思いますが、楽譜に書いてある「文字」もしっかり勉強しましょう。私はこの本をお薦めします。
独・仏・伊・英による音楽用語辞典 【改訂版】

smorz.と書いてあったらどう表現しますか?そもそもどういう意味ですか?smorzandかsmorendですから「段々弱くなるように、段々遅く消えていくように」とか辞典には書いてあると思います。では、それをどう表現するか?
これが「読譜」なんです。「読符」とは全然違うんですよ。ここが難しくて、楽しいんです。
疲れた老人がとぼとぼ歩くようにとか。渋谷のコギャルがかったるそうに歩くように、とかこの場面はどういう表現をするのかは、考えなくてはいけないし、指揮者はそれを伝えなくてはいけないと思います。
コリオランと7番は大変よく練習されていますが、25番はヨレヨレですね(笑)。モーツアルト攻略はとにかくメトロノームかけて地道に練習するしかありません。頑張りましょうね。
練習後の食事会は殆どの方が参加してくれました。お酒飲めない方も、1時間くらいしかいられない方もいらっしゃいますが、楽団の仲間と語らうのは楽しいですよ。是非お時間を作って参加してくださいね。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

第7回練習報告

毎週土曜日の朝は「いっぱい練習に来てくれますように」とそれだけしか考えていません(笑)。実は私自身はそんなに心配もしていなくって、楽団を始めて最初の2ヵ月はメンバーも落ち着かないだろうと覚悟していました。
楽団員の中には不安を感じている人もいるかも知れませんが、何とか早くそういう方の不安を取り除いてあげられればと思っています。
弦楽器がもう少し安定して出てくるようになれば、弦練を開始しようと思っていますが、少なくとも弦奏者毎週20人は欲しいところです。
さて、今日の練習は22人。コントラバスが相変わらずいないのと、ホルンが全滅でしたが、他のパートは揃っていました。
いま練習前に入団者面談を行っています。見学日を除いて4回の練習に参加した人から正団員資格を得られます。幸いにいままでは辞退者もなく全員入団いただいています。今日現在で16人が正団員です。因みに正団員には名札に青いシールが貼ってあります(1年後評議員になったら赤いシールを追加します)。
面談の中ではみなさんの感想や要望をお聞きしていますが、みなさん真剣に団のことを考えてくれているんだなぁと感心させられます。
みなさんにお願いしているのですが、私一人で団を回している現状では、どうしても視野が狭くなって直線的になります。正団員になられた方に限らず楽団についてこうした方がいいとか、こういうアプローチはどうか、というような建設的な意見は大歓迎です。
現状否定だけされても応えようがないのですが、建設的な意見については必ず検討しますので安心して仰ってください。
さて合奏の方ですが、先週からコンサートマスターが参加してくれて、今週もヴィオラのSさんと2人で演奏をグイグイ引っ張ってくれました。
7番は通すだけですが、コリオランはかなり仕上がってきました。こんなに早く仕上がっていいのか!というくらいのよい出来ですが、だからといって油断は禁物です。
常に基礎に戻って初心を忘れない合奏をしていきます。音楽の練習ってゴールがないんです。一つ出来れば、次の課題。それが出来れば更に基礎に戻ってとループ上に上昇していくんです。
コンサートマスターのお陰で随分と合奏にまとまりが出ましたが、次には「表現」ということになります。楽譜を読んでどう表現するのか?それは指揮者だけが考えればいいことではないんです。演奏者一人一人が考えることでオーケストラとしての「音楽」が出来るのだと思います。
この2ヵ月の練習で言い続けてきたことは「小節線に騙されず、フレーズを考えること」「息をすることで合奏を揃えること」の2点です。個人練習をする方は忘れずにメトロノームをかけて、楽器をもてない人はポケットスコアを読んでみてください。
継続は力なりです。1回くらいやっても結果は出ません。続けることで力は必ず付いていきます。
夜の練習は、今日少な目で8人でした。しかし少ない人数でしたのでよくお話し出来たような気がします。たまにはこういうこぢんまりした飲みも楽しいですが、可能な限り参加してくださいね。
練習中のお喋りは禁止ですが、夜は飲み放題喋り放題ですから(笑)。

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休日には

今日お仕事だった方はお疲れさまでした。今日は「敬老の日」です。ハッピーマンデーという移動祝祭日に未だに慣れない私は、敬老の日といわれると無条件で9月15日と答えてしまいますが、敬老の日って何歳からお祝いしてもらえるんでしょう?
さて、お休みだった方、楽譜を読まれたり楽器の練習に励まれたりしているかも知れませんが、休みの日に休むことも立派な練習です。
毎日楽譜を読むような方、是非たまには休んでみてください。そうすることによって発見出来ることもあります。頭の切り替えも大切な要素なんです。
いつものようにちょっと関係ない話しをしますね(練習に出ている人ならお馴染みですね(笑))。
みなさん「走る」の早いですか?私はとりわけ早いというわけではないのですが、運動神経はいい方ですし、短距離も長距離も満遍なく得意でした。でね、実は普段ちゃんと走っていない人限定なのですが、簡単にタイムアップする方法があるんです。
ご存じですか?
答えは「手を早く振る」なんです。
なぁんだ。と思うでしょうが、本当です。勿論普段から走る訓練をしている人はとっくにきちんと手を振れているので、ちょっとくらい意識してもタイムが大幅には縮まりません。でもあまり走り慣れていない人はこれだけで簡単にタイムアップするんです。
楽器の練習も実は「延びしろ」というのがあって、プロの奏者が1日8時間練習して1週間続けたとしても1週間前とは大して演奏は変わりませんが、アマチュア奏者が1日8時間1週間練習したら(ちゃんと頭使ってね)1週間前とは見違えるような練習が出来るはずです。
何度も書いていますが、それぞれのレベルにあった、きちんと考えられた練習をすることによって練習の「密度」は大きく変わります。
うちの楽団ではそれぞれのレベルの人がそれぞれのレベルで楽しめるように考えて音楽を作っていきます。「そんなの不可能だ」と思っている方。その思いが可能を不可能にしているんです。
キーポイントは「基礎練習はすべての人にとって基礎」なんだ、ということです。禅問答みたいですが真実ですよ。

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頭を使った練習

私はご存じの通り27歳からトロンボーンを始めました。35歳で初めてオーケストラに入団し、指揮を始めたのも35歳からです。大人になって楽器を始めた人を「レイト・スターター」といったりしますが、実は私はそのこと自体はなんのハンディでもないと思っています。
上記のようなキャリアの私が楽団を始めて、しかも指揮をして音楽を指導する立場であるということに異論もあるところだとは思います。
でも、しつこいようですが私はそれはハンディではないと思っています。
私は大人になってから楽器を始めたので、頭を使って練習することに長けています。ちょっと語弊のある言い方になりますが、「小さい頃から楽器をやっている人の中には頭も使わずに滅茶苦茶な練習を根性でやっている人」が見受けられます。
時間のある人にとってはそれは無駄ではないと思いますが、社会人にとっては時間はあまりないし、効率の良い練習をしなくてはなりません。時には楽器を持たない楽器の練習すら考えないといけません。
私はこの歳の割にはたくさん勉強していると思います。実践はなかなか辛いですが、楽団の練習の為には、初心者が出来ないところが分かり、その気持ちも理解出来ますので、うちのような楽団の指導者にはうってつけだと思います。
そして、練習の短時間化のアイデアも一杯持っています。
レイト・スターターのみなさんへ
楽器を持ったらとにかく音階の練習をしましょう。曲の練習は最後の5分で充分です。フォルテで何回も何回も音階を短調も長調も満遍なくやりましょう。
ブレスは絶対に意識しましょう。楽譜にブレスの位置を書くことを忘れないでください。フレーズの切れ目で必ず息を吸います。出来ない人は楽器をおいて譜面を読みながら息を吸ってみましょう。
リズムの難しいところは言葉に置き換えてみましょう。3連符がトマト5連符が新聞紙というのは以前紹介しましたが、休符が入るところも言葉を当てはめると意外に出来るものです。
弦楽器奏者へ
出来ないところは大抵「移弦する」ところです。弓をおいて左手だけで練習することは多いと思いますが、左手をおいて(ネックに添えて)弓だけで練習してみましょう。
管楽器奏者へ
息を吸う時に肩が上がらないようにしてください。息は上に吸うのではなく下に吸うんです。吸った息は「暖かくして」吐いてください。
それとアマオケの管楽器奏者は大抵上手なのですが、大抵楽をしようとして音符を短く吹きがちです。メトロノームをかけて練習しましょう。
まぁ、これ以外にもいっぱいあるのですが、こういうことは追々合奏の中でやっていきます。みなさん外国語の翻訳は得意ですか?翻訳を素早くやるには単語や熟語の数が必要ですが、それ以上にセンスが必要なんです。
音楽も同様です。短時間でセンスを見つける練習をしていきましょう。

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第6回練習

まずは重要な連絡事項から。
10月と11月の練習予定のうち、10月8日と11月12日は「日曜日」の練習になります。中学校を借りているということで、学校行事が土曜日に入ると使用出来なくなります。本来であれば、日曜日の練習にするか、土曜日に他の会場を押さえるかの2択になり、それを決めるのは楽団の評議会なわけです。
まだ、評議会が発足していないので、今回は私の判断で日曜日の練習を2回入れました。一つには練習場所は固定したいこと、一般の会場を借りると、5000円から1万円はかかるし押さえるのに時間と手間がかかるからです。
とはいえ、「練習時間」というのも楽団を決める上での重要なファクターだと深く認識しています。「土曜日午後」ということでみなさんのスケジュールをお願いしている以上それを変更するのはどうかな?という思いもあります。
今回はお金と場所を優先しましたが、今後についてはみなさんの意見を聞かせてください。
さて、今日の練習も参加者は20名でした。団員が少ないことについては私も責任を感じていますが、こればっかりは「縁」ですからどうしようもないことです。少なくとも今出来る努力はしていますので、もう少し長い目で見ていただくのと、団員のみなさんも楽団の一員ですから、団員を集めるお手伝いをしていただきたいと思います。
具体的にはミーティングでお願いしたのですが、楽団員募集サイトを知っていたら教えてください。それ以外にも楽団員を集める方法のアイデアがあったらどんなことでも結構ですから、教えてください。
私の方ではなんとか10月までに楽団員募集ちらしを作ろうと思っていますので、それをアマオケの演奏会でプログラムに挟ませてもらう。楽器屋に置かせてもらう、などしようと思っています。
さて、人数は少なかったですが、今週はコンサートマスター候補(本人がうちの楽団でやっていくと仰ってくださったら正式就任)が練習に来てくれました。現役の音大生です!
弦のみなさん!ボウイングも直につきます。今後は私のわけの分からないボウイングの思いつきではなく(笑)、ボウイングについてもフィンガリングについても教えてもらえます。
ただし、彼も一団員であることには変わりありません。しかもプロの卵です。「無料で教えてもらえる」なんて甘いことは考えないでください。楽団の活動の範囲内で指導はしてもらいますが、レッスンをつけてくれるわけではありません。
楽団はあくまで実践の場で誰かに教えてもらうとなるとそれなりのお金がかかるし、いままでのように「出来ないところは出来なくていい」という風にはなりません。教えてもらうからには「練習に対する責任」も出てきます。
ですから、当面うちの団にはトレーナーはおかないことにしているのですが、とにかくコンサートマスターが来てくれたのでより密度の濃い練習が出来ることと思います。
因みに彼はコリオランの前に来たのですが、彼が来た瞬間にオケの音が変わりました(笑)。音に芯が出来たというか、音色に統一感が出ました。今後ますます合奏が楽しくなることは請け合いです。
さて、練習では「ブレスとフレーズ」についてお話ししました。一つはやはり演奏はフレーズが大切だということです。フレーズのない演奏は電報の文面のように味気がないものです。
そしてそのフレーズを作り出すものは「ブレス」です。これは管楽器は勿論、弦楽器奏者も「合奏」する以上「絶対に必要なもの」です。演奏を揃えるには「ブレス」を揃えることです。特に弦奏者はブレスの位置を意識しないものですから、楽譜にブレスの記号を書きましょう。場所は私が指示する他は、ほとんど「休符」の上です。
アマオケ奏者の中には「休符」はお休みだと思っている人がいますが、その間は音楽も続いていますし、この休符でブレスをすることによってフレーズをコントロールするのです。このことを意識するだけでも随分演奏は変わります。
少なくとも演奏が始まる前だけは「絶対に」ブレス取りましょう。
それと、社会人や学生のみなさんはそれぞれに自分の時間がお忙しいでしょうから、なかなか楽器を持って練習出来ないと思います。でも「楽譜を読む」ことは出来ると思います。寝る前の5分だけでもいいから(byタイガー&ドラゴン)楽譜を読んでください。
楽器を持たずに楽譜を見ていて発見出来るものもあります。是非試してください。
さて、練習終わりの食事会は今日も12名の参加。食事会だけの参加者2名。飲めない人はウーロン茶でも結構ですし、お金のない方はあるだけ置いて早退してもらって結構です。練習中はなかなか話が出来ませんが、ここでは思いっきりお話しが出来ます。
因みに予告どおり、「のだめオケ」に合格したヴィオラのSさんの合格祝いをやりました。撮影もじき始まるようですので、今後は裏話なんか聞けるかも知れませんね。
11月にはアメリカに帰っているチェロのBさんも帰ってきます。人数こそ少ないですが、弦楽器奏者強力になります。楽しい練習が出来るように、楽団員リクルートに励むことにします。
私1人では出来ることに限りがありますので、是非協力してくださいね。

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小節線

うちのオケは初心者歓迎の割には上手な楽団だと思います。音程はまぁまぁいいし、演奏もまとまりがあります。でもここ2週間ずっと言い続けているのは、「フレーズ感」です。
以前このブログで「人間は知らないものは聞こえない」と書きましたが、付け加えます「人間は見た目に騙されます」。みなさんの演奏を邪魔しているのは、「小節線」です。これがないと、何拍子なのか分かりにくいですし、練習の時に著しく滞ります。
しかし私はここ2週間「小節線」が必要悪なのだと感じています。
みなさんは小節線の度に演奏を止めてリセットしてしまいます。
ちょっとお聞きしたいのですが、みなさんはカラオケで歌を歌う時に楽譜を見ますか?私は中学校の頃、明星の(そういうアイドル雑誌が昔あったんです)歌本を友人に借りて歌謡曲の写譜をしていたことがあります。
みなさん楽譜がないと楽器の演奏は出来ないのに、楽譜がなくても歌は歌えますよね。私もそうです。でも本当に音楽をやろうと思うなら楽譜抜きで歌を歌うなんて出来ませんよね?
そして多分楽譜を見たら楽器を持った時と同様に上手には歌えないはずです。
小節線に騙されるからです。
あの縦棒がくせ者なんです。区切っているように見えますから、演奏が止まってしまうんです。でも曲はそういう風には出来ていません。フレーズ毎に流さなくてはいけないんです。
「私は今日も元気で頑張ります」と一息でいうのか、
「私は、今日も元気で頑張ります」と私を強調するのか、
「私は、今日も、元気で頑張ります」と今日を強調するのか、
「私は今日も、げんきで、頑張ります」と元気を強調するのか、
「私は今日も元気で、頑張ります」と頑張るを強調するのか。
たった一つのセンテンスでも5通りの歌い方があるんです。音楽も同様です。
フレーズ感はすなわち「ブレス」です。どこでブレスするのか、少なくとも小節線の上で毎回ブレスをするのではあまりに非音楽的です。
私に指揮を教えてくれた橋本先生はカラヤンのアシスタントをしてコレペティトゥーアをしていたそうで、こんな話を聞かせてくれました。カラヤンは新人音楽家の発掘に熱心で、ある時新人の歌い手が来て、橋本先生がピアノを弾くと歌を歌う前にもう止めてしまうことがあったそうです。
「歌を歌う前のブレスがあまりに非音楽的だったので、そのあとに音楽が出てくるとは思えない」といって返してしまったそうです。
今度の練習からはフレーズ感やブレスについてしっかり指導していきます。指を回す練習よりは簡単だと思いますし、効果は絶大です。

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練習5回目

5回目の練習です。1回も休まずに練習に参加した6人の方が晴れて正団員として入団されることになりました。1人10分程度の面談をしたのですが、みなさん忌憚のない意見を寄せてくださって、この楽団が愛されているんだな、と感じました。
こうした嬉しい日だったのですが、練習参加者は20人でした(号泣)。まぁ、みなさん仕事に学校とお忙しいと思いますので、仕方のないことだと思いますが、団の代表者としては、「楽団が一番」とプライオリティをつけてもらえるような、魅力的な団にしていかないとなぁと思っています。
練習に行くのが楽しくて、楽しくて仕方がない。飯を抜いてでも、女房を質に入れても(例えが古いですね)楽団に行く!そんな楽団にしていこうと思っています。今日入団した方たち、そしてこれから入団される方たちには是非とも協力していただきたいと思っています。
さて、練習ですが、少ないながらも管楽器は各パート1人ずつはいてくれて、ファーストヴァイオリンも6人いたので、合奏にはなっていました。面談をしたので練習時間がいつもより45分少なかったので、早速コリオランに。一番仕上がっている曲なのですが、それでも曲を流していくという点ではまだまだです。
練習のポイント
みなさん「小節線」に騙されています。小節線は単に拍を数えやすくする為のもので曲の流れの中では無視をしてください。でないと曲が途切れ途切れ、細切れに聞こえます。大切なのは「フレーズ」です。フレーズが曲を流すんです。小節ごとにリセットしていては「曲」になりません。
7番は今日も一回通すだけでした。ほぼ1時間かかっていますが、この曲はその約半分くらいの時間で演奏します。しっかりさらっておきましょう。
ハイドン・ヴァリエーションは最初の方の数曲は結構出来てきました。耳馴染みが出てきたせいかもしれませんが、進歩は喜ばしいことです。一足飛びに上達することはありませんし、みんなの上達の速度が一定ということはありませんが、みんなで少しずつ上達していきましょう。
そのためには是非可能な限り「練習に参加」してくださいね。最初の頃から参加すればするほど合奏に入りやすくなります。来年になってスピードが上がってから、いきなり参加すると大変になりますよ(困)。
練習後の食事会も11人が参加してくれました。色んな話しで盛り上がりましたが、特にお仕事で練習に来られなかったのに、食事会だけ参加してくれたオーボエのKさん。ありがとうございます。
うちの楽団は「酒席奏者」制度をひいていますので、昼の練習に参加出来ない方は、是非とも夜の練習に参加してくださいね。
どうでもいいですが、ハンドルネーム占いというのをやってみました。
http://www.hname.net/
今日から改名して「ひともぢ28号」にします(笑)。

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音の作り方(その2)

オーケストラに限らず音楽の練習って次の4つのことしか練習出来ないんです。
1)音の高低
2)音の長短
3)音の大小
4)音色
これだけ、たったこれだけなんです。アンサンブルは?フレージングは?ニュアンスは?色々ありますが技術的に出来ることって上の4つに集約されるんです。
私の練習はとてもシンプルだと思います。シンプルに練習することを好みます。楽譜の読み方も同様です。最終的には深く複雑なところまで到達しますが、まずはシンプルに解きほぐしていきます。
上の条件でいえば、まずは私が重要視するのは、音の大小、強弱です。これが一番付けやすいからですし、逆にいえばアマオケで最も軽視される部分だからです。次に音の長短です。合奏の頭が揃うかに関していえば、休符の長さが揃っていれば揃うわけで、しつこいようですが、休符も音符ですから、縦を揃えるのもここにかかっています。
そして次にようやく音の高低です。音楽をやっている人で「音程命」という人多いですよね。私もそこを軽視するわけではないですが、音程を気にするあまり他のことが全く疎かになっている人を見て呆然とすることがあります。
音楽的な休符を取ることは音楽的なセンスがあれば、割とたやすく出来ますが、楽器が出来て頭を使わない人は恐ろしいほど非音楽的なブレスを取ったりします。初心者やブランクのある人が多いうちの団としては音の高低はそれほど重要視しません。
いや、語弊がありますね。重要視はしますが、プライオリティは低いです。音痴な楽団ではお客さんに対して失礼だし、第一合奏していて気持ち悪いですからね。でも、その前にすることはいっぱいあります。
そして、最後に音色です。音色って、音楽は光と一緒で綺麗に波長が揃って混じれば透明になるんです。ちょっと位相がずれると色が付いてくるんですね。そしてオーケストラは人間がするものですから、そこに集う人によっても音色は変わります。
私の大好きなデューク・エリントンは楽団のメンバーに合わせてソロの割り振りをして曲を作ったそうです。私も楽団のメンバーのとを混ぜ合わせて音作りをしていこうと思っています。
その為にも必要なのは楽団のメンバーの音楽性なんです。是非みなさんのことをもっと聞かせてください。

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4回目の練習

今日も練習前には「毛家麺店」で朝昼兼用の食事をしました。今週はエビそばを食べたのですが、味が薄かったです。凄く誉めると「上品な味」。レモンの風味が上湯の中でほのかに主張して美味しいとは思うんですが、私には薄いですよ(苦笑)。
もう一回、鳥そばに挑戦してみようと思いますが、このままだと合格点は上げられないな、という感じです。
さて、練習4回目。今日は24人。編成にバラツキはありますが、多分この辺が練習が充実する最低ラインかな、という気がしています。毎回25人くらいの人が安定してきてくれれば、楽団としても技術的に詰めていけるかな、という気がしています。
勿論30人を超えないということは弦楽器が絶対的に少ないということなので、その点は手当てしないといけないなぁと思っています。練習中に「管楽器の人はいつもソロですよ」といいましたが、とはいいつつ弦楽器の人はやっぱり人数が欲しいと思っていると思うので、早く何とかしようと思っています。
ミーティングで話したのですが、30日は文吹の定期演奏会です。この楽団がなければ、今のうちの楽団はないです。恩返しの意味でも是非とも(無理はしないでください)定期演奏会のお手伝い、又は演奏を聴きに来てください。
何が出来るか分からない、という方もいるようですが、とにかく人数がいるのは事実ですので、時間が取れる方は私まで「手伝います」と申し出てください。
ちょっといやらしい言い方になりますが、来年の我々の定期演奏会は文吹に手伝ってもらいます。演奏会は奏者だけでは出来ないんです。是非とも積極的に手を挙げて欲しいと思います。
それと、楽団規約どおり、見学日の次からカウントして4回の練習参加で「正団員」への資格を得られます。来週5回目の練習ですから、皆勤賞の人は正団員になります。が、なる前に面接します。
本当に楽団員になる気があるのかを確認させてもらいますし、みなさんが何を思っていて、どうして欲しいのかを個人的に話す場を設けて、お互いに納得してから入団してもらいたいからです。
別に私がみなさんを選別するつもりはありません(いま入団申請書を出されている方は間違いなく全員入団出来ますよ)。ただ、何度も書いていますが、私は音楽だけ出来ればいいとは「全く」思っていないので、入団する前に話しをしたいのです。
安心してください。入団の意思を確認して、入団手続きを取ってからみなさんの話を聞きますから、私に対して批判的(否定的ではないですよ)な意見もちゃんと聞きます。
長くなりましたが、練習です。今日も弦が寂しかったので、いつもと順番を変えて、ハイドン・ヴァリエーションからやりました。管楽器は人数もいてそこそこ吹けているので、そちらはデュナーミクに注意して丁寧に吹くようにお願いしました。弦は「取りあえず慣れましょう」(笑)。でも練習終わりに西川君(仮名)が「今日はハイドン楽しかったです」と言ってくれたのが凄く嬉しかったです。
モーツアルトはそれほど時間をかけずにやりました。モーツアルトの譜面は譜面に書いていないことがいっぱいあるので、それを練習で解き明かしていくことになります。
コリオランは流石にみなさん練習されているようで、音の厚さが全然違いました。ただ、「フレージング」を理解して演奏していないので、お遊戯のように聞こえます。これはこのあとの7番の時にも2楽章の頭でやったのですが、フレージングというのはメロディーだけはなくて、むしろ刻みや頭打ち、後打ちの時に「フレージング」が出来るかどうかで演奏が全然違ってきこえるんです。
これは技術的にという部分もありますが、8割くらいは「頭」の問題です。演奏しているのを聴いているとフレージングを意識しているかどうかはすぐに分かります。
今日のポイント!
音楽は1小節ごとに細切れになっていない。小節の固まり=フレーズを意識して演奏するだけで音楽は全然違ってきこえます。
練習後の食事会は14人も参加者がいて、今日も楽しくお話し出来ました。千駄木の「ふく膳」というお店で毎週やっていますので、練習に来られなかった人も是非参加してください。ここで交流するのも音楽の練習ですから(本当です)。
因みにメニューの「うにうどん」が大好評です。これだけ食べて帰ってもいいですよ(笑)。

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第3回目練習

今日は涼しくて練習にもいっぱい来てもらえるかなぁと思いつつ、練習初参加の嫁と千駄木に着いたのは11時でした。集合は12時10分。そうです、勘のいい方ならもうお気付きでしょう。先週初めて行った「毛家麺店」で担担麺を食べる為です。
これくらいの気候なら、担担麺を食べてもそれほど汗をかかないでしょうからちょうどいい感じです。で、このお店自慢の担担麺を食べました。美味しいんですが、先週豚バラチャーハンを食べたほどの感動はありませんでした。
美味しいんですよ。辛さをゴマがマイルドにしてくれて、よく混ぜて食べると複雑な味が楽しめます。でもね、なんか「感動」しないんですよね。何故でしょう?このことは音楽をやる上でも大切なことで、「上手なだけでは感動しない」んですね。
首をひねりつつ、それでも満足して集合場所へ。暫くは集合時間を設けますが、見学者がいない週などは直接学校へ来てもらうことにしようと思います。
さて、今日の練習は先週よりは多く、20人でした。ファゴットがまったくいなかったのと、やっぱり弦楽器が寂しいです。練習に来てくれたのは強力なメンバーで、少ない人数ながらしっかり練習してくれるので、差し支えがあるわけではないのですが、やはり音が薄いので、弦と管との絡みのような部分の練習にはなかなか入れません。
コリオランはもう3週目で、相当に慣れてきたので、細かく練習してみました。細切れに指導してみると出来るのですが、最初に通した時に一発で出来ていれば、練習の必要はないですよね(笑)。それじゃ本末転倒ですね。
主に手を入れたのは
1)デュナーミク→ピアノを本当に柔らかく弱く、フォルテを力強く演奏して、メリハリと表情をつけましょう。
2)フレーズ感→1小節ごと、細切れに音楽は出来ていません。スラーがついているところは勿論ですが、それ以外にも2小節とか、4小節の固まりでフレージングされているので、演奏する時もその事を意識しましょう。
テンポや音程は今のところいいです。それを気にすると先に進めませんから(笑)。
ベートーヴェンの7番は2回目ですし、大曲、難曲ですので1時間かけて通すだけでした。でも1楽章の早いこと、早いこと。私は以前までは自分の出したテンポと違っていたら止めてやり直しをさせていたのですが、やめてみることにしています。
楽団が持っているテンポ感を知りたいのと、結局早くなって困るのは指揮者ではなくて奏者ですから(笑)。でもそれでも1楽章通っちゃいましたよね(吃驚)。
個人練習のポイント
1)必ずメトロノームをかけましょう→私もメトロノーム大っ嫌いなんですが、個人練習の時は必ずかけましょう。かけないで10回練習するよりも、かけて1回通した方がよっぽど練習になります。
2)この曲はまだデュナーミクについてはいいませんので、出来る限り大きな音で演奏してください。
モーツアルトの25番の頃になるとみなさん疲れて伏し目がちに(笑)。前に立っているとみなさんの表情がよく分かるんです。最初はまだ元気だったのですが、流石に2時間を超えるくらいから表情が暗くなります。
みなさーん!9歳の小学生でさえ、お行儀良く最後まで頑張っているんですから、大人のみなさんは彼に負けないように最後まで元気出していきましょうね!!
モーツアルトはみなさん良く出来ていると思いますが、モーツアルトの曲はまずはフレーズ感、次に音程です。本当の合奏力が求められますよ。そして、上に「疲れ」ということをわざわざ書きましたが、モーツアルトの曲は「邪念を反映」します。
疲れていると、曲が荒れます(笑)。本当です。
最後のハイドン・ヴァリエーションは難曲ですから、ゆっくりとポイントを抑えながら練習しました。この曲を定演でやるかどうかはまだ未定ですが、弦楽器奏者にとってはいい練習になりますから、続けていきます。
練習後の食事会には11人が来てくれました。こちらも3週目ですから、みなさんの忌憚のない意見をお聞きする貴重な時間だと思っています。勿論他のパートの方ともいっぱい話が出来ますから、「夜の練習」だと思って積極的に参加して欲しいと思います。
うちの楽団はまだ出来たばっかりで固まってはいません。みんながそれぞれに様子を見て、探り合っている人間関係だと思います。ゆっくりと時間をかけてお互いを知り合ってきましょう。
それがいい合奏をする最大の秘訣だと思いますから。

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