展覧会の絵

わらび餅です。
ここのところ毎日ナスの漬物を食べています。美味しくて。そのうち体が紫になりそうです。

冗談はさておき、今回の演奏会のメイン曲「展覧会の絵」について書きます。

作曲者はムソルグスキー(「禿山の一夜」の人)であり、原曲は実はピアノの曲です。うちにはホロヴィッツのCDがあって、私はピアノ版を聴いていました。
このピアノ版を、ラヴェル(「ボレロ」の人)がオーケストラ版に編曲したものが、今回演奏する曲です。聴き比べてみると確かに同じ曲なんだが、何となく違う曲のようで面白いです。

この曲の聴きどころは、、

1.冒頭のトランペット
とっても有名なソロです。
カラヤンが昔ベルリンフィルと来日したときに、トランペット奏者がこのソロをミスってしまったのは、有名な話です。
今でも音源が残っていてYouTubeでも聴くことができます。きっとすごく緊張していたんでしょうね。。大変なプレッシャーを感じるソロのようです。
今回は、当団の誇る理系トランペッターが演奏します。

2.アルトサックス
クラシックの曲に珍しい、アルトサックスが出てきます。4曲目に出てきます。
夜の湖に浮かぶ小舟のような、暗く、穏やかな曲です。
当団の、意外な楽器のメンバーが持ち代えで演奏します。

3.プロムナード
一曲おきに「プロムナード」という曲が毎回入ります。よく聴くと微妙に全部編曲が違います。
この違いを楽しむのが、通の聴き方であります!
私が好きなのは、2番目のプロムナードです。ホルンのソロから始まります。当団の素敵なおじさまホルン奏者が演奏します。

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さて、ウィキペディアを見たら曲のモチーフになったと言われる絵が載っていましたが、ちょっとびっくりしています。
えっと、、、

・卵の殻をつけた雛の踊り
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これは、、何だこれは。
雛ではなくて人では?
卵の殻をつけた人では? ^^;
こんなのが真面目に出てきたら、笑ってしまう。

・バーバ・ヤーガ
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このカワイイ絵からは想像できないような曲です。なぜこの絵からあの曲ができたのか謎であります。
とても勇ましい曲です。関ヶ原の合戦、もしくはお正月のデパートのセールみたいな(私のイメージ)
いけー、いてまえーという感じです。

では、今日はこの辺で。
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来週土曜日は、大山文化会館へ。
団員一同お待ちしています!
(ついでに団員も募集中!)

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わらび餅です。 好きな作曲家はプロコフィエフです。好きな果物はスイカです。

丸茄子

わらび餅です。
お盆休みに帰省した時に地元のオケで少し弾いてきたのですが、隣で弾いていた方がゴジラのテーマを弾いたことあるそうです。タイムリーでした。

映画音楽と言えば、個人的には松本清張の「砂の器」のピアノ協奏曲「宿命」も好きです。(1974年の映画)
もう何度となく観ている映画ですが、最後のリサイタルのシーンはいつ見ても悲しいです。加藤剛演じる主人公の苦しみの演技が本当に素晴らしい。
そして、最後の方で主人公の父親が息子の写真を見せられて「こんな人は知らねぇ」って言うとこで、もう号泣 (T_T)
↑見たことない方は是非見てください。しかしデートには向きません。暗いのでね。

さて、実家からたくさんの果物とともに丸い茄子をもらってきました。これを漬物にするととっても美味しいのです!
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シンゴジラ

わらび餅です。
昨日はお休みだったので、錦糸町でシンゴジラを観てきました。

ずいぶん人気のようで、夕方の回は満席でした。
ゴジラはとっても強いし、それと戦う人々も前向きでカッコよくとても面白かったです。あと、戦車と鉄道ファンも大満足と思います。
「ある場面」にとてもびっくりさせられたので、是非観る前に画像検索はしないことをお勧めします。びっくりしました。映画館も少しざわついていた気がします。

さて、有名なゴジラのテーマ(ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ)は、伊福部昭さんというクラシックの作曲家によってかかれた曲です。
過去に、私の周りでこの曲に歌詞をつけて歌っていた人が2人いるのですが、、
それぞれ異なり下記のような歌詞です。
1.「ゴジラ、ゴジラ、ゴジラがやってきた」
2.「ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ」

さて、一体どちらが正しいのでしょう。
いづれにしても、「ゴジラ、ゴジラ」のところは変わらないのですね ^^;

ちなみに、この曲は変拍子ですね。
(拍子が一定ではない)
「ゴジラ、ゴジラ」のところが、4拍子。「ゴジラがやってきた」が5拍子です。
いつか機会があったら演奏してみたいな。

こちらは、予告編です。
例の箇所は映っていないので、安心して観てください!

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序曲1812年

わらび餅です。こんばんは。
今日も暑かったですねぇ。

さて、今回の演奏会で演奏する曲を紹介していくコーナーです。

◾︎序曲1812年(チャイコフスキー作曲)
チャイコフスキーの曲の中で、白鳥の湖やくるみ割り人形ほど有名ではありませんが、クラシックファンの中では、あることでとても有名な曲です。

さて、ここでクイズです。
「あること」とは何でしょう??
次の中からお答えください。

1. 曲中にギターとマンドリンが出てくる
2. 曲中に男性楽団員が歌いだす
3. 曲中に大砲が出てくる
4. 曲中にアヒルが出てくる

正解は、、、
アヒル!ではなくて、
「3.曲中に大砲が出てくる」でした。

ちなみに、1番のギターとマンドリンが出てくるのは、マーラーの交響曲第7番でした。
私の最も好きな曲ですが、ギターとマンドリンが珍しいのはさることながら、終楽章には舞台に並んだカウベルや鐘などの珍しい打楽器が一斉に鳴り出して派手でお祭りのようです。感動します!

2は、ケテルビー作曲のペルシャの市場にて です。昔、ファミリーコンサートに連れて行ってもらって初めて聴いたのですが、突然弦楽器の男性団員が一斉に歌い始めたのでとてもびっくりしました。(本来は男性合唱を入れるのですが、楽員が歌うこともある曲のようです)
物乞いの声なんですって。低音でなかなかカッコいいです。

ちなみに、3のアヒルが出てくる曲というのは、残念ながら私は知りません ^^;

えっと何の話でしたっけ。
あ、そうそう序曲1812年では大砲を使うのです。
この曲は、1812年にナポレオンがロシア遠征をした話を描いた曲なのですが、初め意気揚々と攻め入ったナポレオンの軍が、冬将軍にやられて散々な目にあってしまい最後退散していきます。そのフィナーレで大砲がバンバン鳴ってロシア軍の勝利を称えます。
本当に大砲を撃ってしまうと煙たくてたまらないので、今回の演奏会ではあの楽器で代用しますよ!お楽しみに。

本物の大砲を使った演奏としては、陸上自衛隊の演奏が有名です。
例えばこれですね。

 

それとそれと、攻め入るフランス軍が面白い方法で表現されています。誰が聞いてもフランス軍とすぐ分かるような。
まだ聴いたことない方は、是非調べる前に聴いてみてくださいね!

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14回目の合宿

  
指揮者のひともぢです。

三連休に千葉の岩井海岸へ合宿に行ってきました。詳しい内容は、1月のエントリーとほぼ同じなんですが、楽員の高齢化が着実に進み、夜の宴会は少しだけ早く終わりました。

それにしても三日間というもの本当にクタクタになるまで練習しました。

そしてメンバーの意識も高く、今までで一番身のある合宿だったように感じます。

  
恒例のおかしな格好で潰れるホルン吹き。一月はただの女子だったのですが、今では人妻です。

夜中まで馬鹿話をして、昼は真剣に練習する。これこそが正統派の合宿だと思います。

さて、文京フィルでは、特に特にヴァイオリン奏者を絶賛募集中です。ブランクのある方、子育てがひと段落したママさん。就職したばかりで東京に友達のいない方、これからヴァイオリンを始めようと思っている人。どんな方でも入団できます。

メンバーは10代の女子大生から、60歳代まで幅広く、でも年齢の上下に関係なく和気藹々とやっています。

百聞は一見に如かず。是非一度見学に来てください。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

Twitterのボット

指揮者のひともぢです。

Twitterも、最早お馴染みで、マイクロブログだとかの説明は不要だと思いますが、念のため説明します。

「「ツイート」と称される140文字以内の短文の投稿を共有するウェブ上の情報サービスである。」というのが説明ですが、要は、ブログのように改まって起承転結を考えて文章をしっかり構成して日記のように書くのではなく、短い言葉で実況したり、思ったことや見かけたことを多くの人に気楽に発信するツールです。

まぁ、こちらはみなさんご存知だと思いますが、ボットとなるとよくわからない人も多いのではないでしょうか?

ボットはbotとも書くんですが要はロボットのことで、一定のプログラムで一定の動きをするプログラムのことを言います。

実は文京フィルもTwitterのボットの設定をしてあります。

文京フィルのbot

予めつぶやきたい言葉を登録しておき、決めた時間ごとに自動的につぶやいてくれるんです。リマインダとしても使えますし、普段忘れているようなことを、定期的につぶやいてくれるので、生活の中で忘れがちなことを登録しておくというような使い方もできるんです。

文京フィルのボットには、音楽をやる上で大切なことを登録してあるので、オーケストラをやっている人のみならず、アマチュアの演奏家ならハッとさせられるような言葉がちりばめてあります。

Twitterをやっている方なら是非登録してみてくださいね。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

荻窪音楽祭に参加してきました。

指揮者のひともぢ、改め、演出総指揮のひともぢです。

昨日のことになりますが、第27回荻窪音楽祭に参加してきました。荻窪はJRの線路で街が二分されており、街の一体感の為、10年以上も前から街の企画で音楽祭をやっているそうです。

日本フィルを始め、名だたる奏者、団体に混じってうちの楽団がそうした伝統ある音楽祭に参加できたのは大変光栄な事です。

フラッシュモブというのはご存知の方も多いと思いますが、公共の場で、自然発生的に(フラッシュ)大勢の人数が(モブ)が踊ったり演奏したりする事を指していて、一種のドッキリなので、事前に告知が出来ませんでした。

第27回荻窪音楽祭文京フィルハーモニック管弦楽団フラッシュモブ

私としても、オーケストラの指導は10年やっていますので、演奏についてはノウハウもあるのですが、フラッシュモブはどちらかというと、踊りとか芝居の演出の力がないと出来ないのだという事がよく分かりました。

初めてのことなので、ぎこちなかったり、メリハリが付けられなかったりと、反省点がいっぱいあるのですが、良い経験になりました。

このUSTREAMは同時配信されたものですが、後日、録画素材を編集して、YouTubeにアップする予定ですし、その時に練習の時の様子もお知らせしようと思います。

それにしても、天気が心配でそのことのプレッシャーが大きく、本当に疲れました。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

総合火力演習

指揮者のひともぢです。
先週の土曜日から月曜日まで三日間河口湖に合宿に行って来ました。

社会人になって知り合った見知らぬ大人同士が40人近くも寝食を共にするというのはなかなかない体験だと思います。

この前発刊された楽団のメールマガジン(さりげない宣伝)にも書きましたが、私は毎週の練習を基本にこの楽団を作って来ましたが、音楽だけではなく、練習終わりの食事会や合宿など、なるべく多く話しが出来ることが楽団の発展には重要だと思っています。
http://melma.com/backnumber_160055/

欠かすことなく、この楽団での12回目の合宿でした。最近は安定して40人以上が参加してくれて、これを楽しみにしてくれている楽員がいるのも嬉しいことです。

うちの楽団は練習して、食事して、酒飲んで、風呂入って、寝て、以外のことはしません。ある意味ストイックです。河口湖畔で夜に花火をやったりはしません(不思議とそういうことを言い出す楽員がいない)。

その代わり最近では二日目の夕方にアンサンブル発表会をやるのが恒例になっています。私も今となっては唯一トロンボーンを吹く貴重な機会になっています。

発表会はクラシックだけではなく、ポップスのアレンジ、アニソンのアレンジなど、聴いてて楽しいものばかり。編成も、逆にまともな編成が少なくて、リコーダー2本にファゴットとか、クラリネット7本にファゴット2本とか、フルートとトロンボーンとか色々あって、今回はプラスチックのピッコロとクラリネットとトランペットとトロンボーンと本物のコントラバスなんて編成もありました。

勿論本番の曲も三日間こってりやりますが、こうした息抜きで楽員同士の新たな魅力に気がついたり出来るのも重要だと思います。

初日からグレートを4時間も練習したりして、集中力の他に体力も必要で、私は合宿は正に、総合火力演習だと思っています。

普段話さない人と一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったり、そういう時間を通して、楽員の間の親密度が高まりそれがうちの楽団はのサウンドの基本になっているような気がします。

三日間、掃除や洗濯を気にせず、音楽に集中出来るのも社会人にはありがたいことだと思います。

個人的にはこんなに楽しい合宿に楽員全員来て欲しいのですが、そのうち参加率9割なんて時が来るような気がしています。

あと一つだけ。年々体力の衰えを感じます。私はよほど体調が悪いか飲み過ぎない限り最後まで起きているのですが、今回は二日目朝4時で先に休ませてもらいました。

来年からは合宿に向けて走り込みでもしようかな?なんて思っています。

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泣いちゃった

指揮者のひともぢです。

私はよく演奏会の時にこう言います。「同じメンバー、同じ場所で、同じ曲をやって、更に同じお客さんが入ると言うことは二度と起きないので、この一回だけの演奏会を大切にしましょう」と。

その一期一会の演奏会なので、うちの楽団ではビデオ撮影をしっかりやります。最低三カメで撮影して編集します。

オーケストラは役割の差はあっても、全員が主役だと思っているので、全員の勇姿を映像に残しておきたいのです。

とはいえ、映像の編集は時間がかかります。昨年5月の演奏会のDVDが先日出来上がって来ました。

映像は大抵記憶よりも酷く聞こえるものなので、毎回ドキドキしながら見ることになるのですが、と同時に、一年前のことなのに、何年も前のことのような気もするものです。

昨年5月の演奏会は第10回定期演奏会という記念の演奏会で、ラフマニノフの交響曲二番に挑戦しました。

うちの楽団は通常、一つの曲を1年かけて練習するのですが、この大曲は一つ演奏会をスキップして1年半練習した曰く付きの曲でした。

私は自分が小学生だった時から、人前で何かをして泣いたとこは一度もないのですが、この時はアンコール前に思わずこみ上げるものがありました。

本当によく頑張った楽員たち。練習したあとがこんな形になるなんてと、本当に感動しました。

努力が報われるかどうかは知りませんが、少なくとも努力は裏切らないな、と思った瞬間でした。ということをDVDを見ながら思い出しました。

今度は良い音程で、良い音楽で私を感動させてくれるのを楽しみにしています。皆さんもその瞬間にご一緒してみませんか?
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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

企画力も大切

指揮者のひともぢです。楽団を運営して行く上で大切なポイントが幾つかありますが、私は「企画力」というのも重要だと思っています。

例えば演奏会のプログラムは、本当に本当に大切です。お客様が来てくれる重要な要件で在ると同時に、その曲をやるなら、と興味を持ってくれて、入団してくれるアマオケ奏者は多いものです。

尤も、曲が目当てで来る人は、結局次の演奏会から来なくなったりするので、諸刄の剣だっりしますし、うちの楽団は練習することを実践する楽団なので、そういう方にはご遠慮戴いています。

行って見たい、入って見たいと思わせる選曲はなかなか難しいですが、常識にとらわれなければ、自分のやりたい曲をゴリ押ししなければ、そして、客観的になれば案外難しくないものです。

また、演奏会以外にも、宴会なのか、アンサンブル会なのか、花見なのか、ハイキングなのか、温泉なのか、そういう活動も、企画力で人心がまとまるものです。

二年後、当楽団は10周年を迎えるので、一年間、メモリアルイヤー行事を計画しています。

おもてなしの気持ちで、お客さんも、自分たちも、そして関わりのある全ての人を巻き込んで、楽しい一年にしようと思っています。

乞うご期待を。
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