楽団員の皆さんには以前にお話ししましたが、私は演奏会が終わると指揮棒を新調します。新しい指揮棒で1年間練習して、一緒に頑張った戦友みたいな指揮棒で演奏会に乗る事をおまじないのように守っています。
昨シーズン私は楽団立ち上げの前に木の指揮棒を買って指揮法講座を受講していました。その時からきっと最初の演奏会はベートーヴェンの7番になるだろうと漠然とした思いがあったんです。
7番の小さな編成に合わせて長さも32cmと今迄で一番短い指揮棒にしました。運命って面白いなぁと思いましたが、たった一つ誤算がありました。それは木は「折れる」という事です。
結局2カ所折れて、本番はセロハンテープで止めて振ったんです(笑)。買い直そうか本当に悩んだんですが、この指揮棒は楽団立ち上げ前からともに勉強してきた本当の戦友なんです。やっぱり一緒に本番に臨む事にしました。
本番事故もなく、暗譜でやり切れたのはこの指揮棒のお陰もあったと思っています。
演奏会が終わって「お疲れさま」と声をかけて歴代の指揮棒の横に並べました。一番最初に指揮をした「ドナウの棒」(美しく青きドナウをやった)。2本目は「未完成の棒」(シューベルトの未完成をやった)。3本目はショスタコーヴィッチの5番の時に使った40.5cmもある長い棒です。
そして、今日一緒に「エロイカ」に挑戦する棒を買ってきました。7番の棒よりも2cm長くちょっとだけ太いのを選びました。
こういう指揮棒との出会いも偶然だったりするんです。さぁ、本格的にスタートです。
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。
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ハリー・ポッターみたいですね。
あやかってリードも1年間同じものを使う事にします!
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私のリードは消耗が激しく、とても1年はもちません。
特に7番の第3楽章をやると、リードはへなへな、持主はよれよれとなりました。
家に帰ってやさしくもみもみしてやると、リードは少しは、しゃんとなります。でもこういうことを繰り返して、定演のころには、限られた本数の中からその日最も状態の良いものを使っていました。新調してすぐに役立つというものでもないのです。
今、状態を調べてみると、4本はこれ以上使えません。レッスン専用にしていた1本のみ、難をのがれて何とか使えます。
明日は、ひまを見て調達に行こうかと思います。
定演に用いたのを記念に、とも思うのですが、まあ、しないこととします。