この3連休は千葉の岩井での合宿です。うちの楽団は演奏会の2ヶ月から1ヶ月前くらいに必ず合宿を行う事にしています。合宿の集団生活を通して、オーケストラに必要な規律を養い、また文字通り寝食を共にする事で楽員相互の理解と親睦を深める事を目的にしています。
いままで4回の合宿は私が指揮者を兼任して合宿幹事もやっていたのですが、今年うちの楽団で進めている民主化の一環として、今回の合宿はスケジュールなどをインスペクターに、合宿の幹事を楽員から2名立候補者にお願いしました。
今回は3連休という事もあり、初日は昼食前に集合し、昼食後から合奏が始まりました。参加メンバーを事前にリサーチして、最適なスケジュール組みをしてもらい、熱のこもった練習が出来ました。
夕食後は、初めての試みですが、アンサンブルの時間となりました。
いままでこのオーケストラのすべての事は私が言い出して、私が主導で行って来たのですが、最近は演奏会宣伝プロジェクトや楽員リクルートプロジェクトなどのように楽員たちが知恵を絞って活動したりするようになって来ました。
その一環での音楽的なアプローチとしてのアンサンブルの時間は、初見の楽譜で1時間程度の練習時間後、楽員の前での発表会と、実践的な内容となっていました。
全部で5組の演奏でしたが、それぞれに特徴的な演奏をしてくれて、指揮者としてはオーケストラで演奏している時には分からなかった、楽員の能力を垣間みる事が出来ました。
アンサンブルはオーケストラの基本形です。私はこのオーケストラ立ち上げ時に、最大年に3回の演奏会を計画していました。1回は通常のコンサートプログラム。1回はニューイヤーコンサートや映画音楽、ポップスなどのファミリー向けのプログラム。そしてもう1回は室内楽やアンサンブルなどの小編成によるプログラム。
練習時間の配分や、楽員のレベルなどの問題があり、まだ実現には至っていませんが、私は今回の合宿でこの計画が恐らく数年内には実現できる事を確信しました。
楽員たちも、アンサンブルを通して合奏の楽しさや、発表する事による緊張感、または練習を通しての楽員同士の繋がりが出来たようで、どの顔もイキイキとしていました。
私的には前述の通り、私の手を離れてうちの楽団が前に進んで行く様子が、我が子の成長を見るようで、涙が出るほど嬉しかった事をここに書いておきます。
毎回の合宿のお約束ですが、初日から遅くまで飲みました(笑)。こうやって帰る事を気にせず飲み、食べ、しゃべり、楽員の相互理解が深まって行く事は絶対にオーケストラに対していい影響を与えると思います。
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。