合奏の要諦

よほどのお金持ちでない限り、自宅に練習専用のオーケストラがいるなんて事は無いと思いますが(笑)、ということは家では殆どの人が「個人練習」しか出来ないわけです。
個人練習は個人練習でやる事がいっぱいあるのは言うまでもありません。特にメトロノームをかけて、ゆっくり丁寧にさらうのは個人練習でしか出来ない事です。
翻って、毎週土曜日、わざわざ千駄木まで地下鉄なんかで楽器を抱えてえっちらおっちら通っているのは「合奏」をするためですよね?
であるならば、「合奏」に集中しませんか?
仲間やいろんなパートがいる時間は、そのリソースを最大限に生かして、合奏でしか出来ない事、合奏練習を通して出来る事を集中的にやるのです。
私は今でこそ指揮者ですが、オーケストラでデビューした当時は、トロンボーン吹きでした(今でも吹きたい)。途中で指揮をしだして、指揮者の気持ちが少しわかるようになった頃、私は合奏が俄然楽しくなりだしたんです。
自分で吹くなら、楽譜通りにやれば言い訳で、そうではなくて、合奏の時は指揮者をガン見して、嫌らしいくらいにしっかり棒につけてやるんです。
指揮棒が曖昧になれば、曖昧に吹き、ヘンに力が入っていれば、その通りに吹く。指揮者に取っては誠に嫌な奏者だと(笑)思いますが、私自身は人に合わせる事で合奏力が上がりますし、指揮者だって油断できないわけで、スキルアップするわけです。
私は音程が悪かった(今でも悪いですが)ので、伸ばしの時は流石に自分の音程に集中しましたが、それ以外の部分は隣りのトランペットの首席に、時には合わせ、時にはリードして合奏を楽しみました。
合奏の要諦は「徹底的に他人に合わせる」だと私は思っています。自分一人で演奏するなら、出来る人は多いでしょう。でも合奏中は自分は一切リードをやめて、気配を消してみましょう。とにかく指揮者でもいいし、他のパートでもいいし、自分の隣りの人でもいい。
徹底的に、ストーカーになったつもりで徹底的につけてみましょう。
絶対に合奏力が上がりますし、合奏が楽しくなる事請け合いです。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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