パウケン

打楽器って本当にいっぱいあって、その名称も英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語で少しずつ違って本当に混乱します。
まぁ、オーケストラの打楽器といえばやはりティンパニ。この楽器は英語では「ケットルドラム」といいます。「やかん太鼓」???何となく雰囲気は分かりますが、変な感じですね。
因みにティンパニ複数形で、単数ならティンパノ。でも普通あの楽器が1台で使われることはないので、通常ティンパニと呼んでいます。
私は言語学が専門なので、外国語の仕組みには興味があるのですが、イタリア語の複数形の作り方は非常に簡単で誰にでもすぐ理解出来ます。
ティンパノは語尾が-oで終わっていますので、男性名詞。だから複数形は-iでティンパニ。
ファゴットはファゴッティ。コルノはコルニ。昨日出てきたトロンバは-aで終わるので女性名詞。となると複数形は-eでトロンベ。
基本的にはこうなります。簡単ですね。
因みに演奏が素晴らしかった時にかかる「Bravo!」は勿論「男性名詞単数形」。女性単数なら「ブラヴァ」。そして複数なら「ブラヴィ」。ということは演奏が終わっての喝采は指揮者だけのものなのか!と憤られる方もいると思いますが、実はもうブラヴォーは英語になっていて、英語は性にも複数にもおおらかなんですね(笑)。
あれ、ティンパニの話しだったのに(笑)。
私はティンパニは個人的にはパウケンとドイツ語で呼びます。ティンパニ奏者はパウカーです。
ティンパニの譜面は譜面という意味ではものすごく簡単です。読めないオーケストラ奏者はいないでしょうが、では実際にやってみるとこれが死ぬほど難しい。
指揮者なんだからこれくらい出来ていいだろうと思うんですが、これが難しい。
私はパウケンの音色にはものすごくこだわります。マレットも死ぬほどいっぱい変えて貰います(笑)。
頑張れ!パウカー。机に向かってぽこぽこ叩く日々が続きますが、本番ではその一発で演奏を締めて貰います。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。